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【世界史】大王の後継者たち~ディアドコイ戦争~第19章 パラエタケネの戦いに至るまで

こんにちは!
こんばんは!

RAPSCALLI😊N です。

今日も頑張っていきましょう

だいぶ寒くなってきましたね
体調にお気を付けてお過ごしください

なお、この記事は連載記事の一つです。ここまでの記事をまだ読んでいないよという方は是非下のマガジンにアクセスして読んでいただくこと強くおすすめします!

1記事1000-1500字程度と読みやすい長さになっているので、これまでの記事に目を通してから本記事を読むと大変分かりやすくなるかな思います。

ちなみに、このペースで行けば40~50記事で完結するかなと考えています。まだまだ道のりは長いですが、私も最後まで頑張って書きますので、今後ともよろしくお願いいたします。読んでくれる、スキしてくれる人が一人でも多いほど私のモチベーションも高まるので、これからも読んでくれると嬉しいです!

それでは、今日の本題にさっそく入っていきましょう!


パラエタケネの戦いに至るまで

今回はパラエタケネの戦いを見る前に、そこに至るまでの両軍の様々な駆け引きを見ていこうと思います。記録や記憶に残るのは戦いそのもののことが多いですが、そこに至るまでは少しでも有利な状況を生み出そうと様々な戦術が展開され、特に今回の戦いではアンティゴノスとエウメネスの駆け引きが非常に興味深く、どちらも非常に有能な将軍であることがよくわかると思います。

まあ、どちらもあの天才・アレクサンドロス大王に長年支えた人物ですから、二人ともレベルの高い戦いを繰り広げるのは不思議ではないですよね。

超有能な人材が集まったアレクサンドロスの家臣団が、凌ぎと叡智を削って争う様子は見ものであり、そこがディアドコイ戦争の大きな魅力ではないでしょうか。

エウメネスの策略


さて、本題に戻って、コプラテス川の戦いで敗北したアンティゴノスは体勢を立て直し、エウメネスを大きく迂回するため北上します。厳しい天候、現地住民からの攻撃にアンティゴノスは苦しみ、士気も下がりますが、アンティゴノスも兵士と苦楽を共にする様子を見せることで何とか統率を保ちます。

一度の敗北の後に不満が高まって暗殺されてしまったペルディツカスのことを考えると、この難局を乗り切ったアンティゴノスの凄さが伝わると思います。

これに対してエウメネスは様子を見ることもできましたが、アンティゴノスが味方の領地に侵入していたこともあって仕方なくアンティゴノスを追って北上します。

両軍は川を挟んで対峙しますが、お互いに川を渡って攻撃することをためらい、4日間睨み合ったのち軍を退きます。

ここで、アンティゴノスが作戦を繰り出します。
エウメネスが気づかないうちに軍を動かし、ガべネという地域を制圧しようとします。ガベネは食料が豊富で、背後には川などもあって守るのに最適な場所で、ここを取ればアンティゴノスは優位に戦いを進めることができたでしょう。

しかし、エウメネスはこれを見抜きます。アンティゴノス軍からの脱走兵の情報からアンティゴノスの作戦を察知し、これを食い止めるべく罠を仕掛けます。

まず傭兵を雇い、彼らに脱走兵のふりをさせてアンティゴノス軍に向かわせます。

その傭兵は「エウメネスが今晩アンティゴノス軍の陣を攻撃する」というデマを流すことで、信じたアンティゴノスはガべネへの進軍を延期せざるを得なかったのです。

アンティゴノスの進軍を止めたエウメネスは逆にガベネへ向かって軍を引き連れます。

アンティゴノスの反撃

エウメネスに攻撃されると勘違いしたアンティゴノスは、しばらく軍勢を布陣して備えていましたが、エウメネス軍の姿はもちろん見えませんでした。

いづれエウメネスの罠にかかったことに気付いたアンティゴノスは、このままではエウメネスに先に要衝のガベネを取られてしまい、不利な状況に立たされます。

しかし、アンティゴノスはそう簡単に諦める人物ではありません。(実はアンティゴノスという人物の特徴は「最後まであきらめない」ということで、この後もそういう場面がたくさんでてきます)

エウメネスにガベネを取られたくなければ、かれが到着する前に戦いを挑んでしまえばいいのです。

そこでアンティゴノスは歩兵をペイトンに任せ、自分は騎馬隊を率いて先に進みます。

もちろん騎馬隊は圧倒的に早いので、夜の間に気付かれずにエウメネスにおいつくことに成功します。

そして、朝になるとエウメネス軍の目の前にはアンティゴノスの騎馬隊が布陣。

アンティゴノスの全軍に追いつかれたと勘違いしたエウメネスはそれ以上ガベネに進むことが出来ず、軍を並べてアンティゴノスの攻撃に備えます。

アンティゴノス軍も、後から来たペイトン率いる本隊と合流し、エウメネスの前に立ちはだかります。


いざ、決戦

エウメネス、アンティゴノス、互いに互いを騙しあって、戦場で再び顔を合わせることとなりました。

戦場となったのは「パラエタケネ」。

いよいよパラエタケネの戦いが始まります。

今度はどういった結末を迎えるのでしょうか?

次回のお楽しみに!



参考文献


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