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【世界史】大王の後継者たち~ディアドコイ戦争~第14章 アレクサンドロス大王の親戚争い

こんにちは!
こんばんは!

RAPSCALLI😊N です。

皆さまお元気でしょうか?

ディアドコイ戦争についての記事は今回で18回目になりました。ここまでの記事をまだ読んでいないよという方は是非下のマガジンにアクセスして読んでいただくこと強くおすすめします!

1記事1000-1500字程度と読みやすい長さになっているので、これまでの記事に目を通してから本記事を読むと大変分かりやすくなるかな思います。

ちなみに、このペースで行けば40~50記事で完結するかなと考えています。まだまだ道のりは長いですが、私も最後まで頑張って書きますので、今後ともよろしくお願いいたします。読んでくれる、スキしてくれる人が一人でも多いほど私のモチベーションも高まるので、これからも読んでくれると嬉しいです!

それでは、今日の本題にさっそく入っていきましょう!

追い詰められたポリュペルコンとオリンピュアス

はじめにこれまでの戦争の経過をざっと振り返ってみましょう。

摂政の座を巡るポリュペルコンとカッサンドロスの対立から始まった第二次ディアドコイ戦争。ポリュペルコンはアレクサンドロス大王の母とその故郷・エピロス、東方ではカッパドキアを治めるエウメネスを味方につけていました。しかし、ギリシアで敗れ、ビザンティウムでも敗れ、東と南から敵軍に追い詰められていました。

そこに追い打ちをかけるようにある出来事が起こります。

ポリュペルコンはマケドニア帝国の摂政だったため、二人の国王(アレクサンドロス大王の息子・アレクサンドロス4世と異母兄・フィリッポス3世)を補佐する役割がありました。

しかし、ポリュペルコンの劣勢を見たフィリッポス3世とその妻・エウリュディケはポリュペルコンの支配下を脱し、カッサンドロスに味方することを表明したのです。

なお、アレクサンドロス大王4世と母・ロクサネは祖母のオリンピュアスによって保護されていました。

フィリッポス3世夫妻は帝国の首都・ペラに入り、帝国の正当な支配者としての地位を確立しようとしますが、ポリュペルコンがこれを許すわけがありません。

ポリュペルコンはオリンピュアスの親戚でマケドニア西部のエピロス王国の国王・アイアキダスの協力でマケドニアに進軍し、ペラを奪還。

フィリッポス3世とエウリュディケはアンフィポリスという東部の都市に退却するものの、そこでオリンピュアスにとらえられます。

ここで、オリンピュアスは大胆な行動に出ます。まず、監禁した国王のフィリッポス3世を殺害し、妻のエウリュディケには剣、縄、毒を送り、自分で自殺の手法を選んで死ぬよう迫ります。

エウリュディケは最後までオリンピュアスに抵抗する姿勢を見せ、オリンピュアスから送られた品を使わずに自分の服で首をくくって死に絶えます。

これによって国王の一人・フィリッポス3世、そして妻のエウリュディケ(どちらもアレクサンドロス大王の親戚で王家の一部)が殺害される非常事態が生じました。

反対派を取り除いたポリュペルコンとオリンピュアスでしたが、戦場では負け続けており未だ劣勢。また、フィリッポス3世夫妻を殺害したことによる批判が内外から噴出します。

はたしてどうなってしまうのでしょうか?

次回の記事ではポリュペルコンやオリンピュアスの運命を辿っていくので、是非お楽しみに。

では、また次回の記事でお会いしましょう!

参考文献


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