【世界史】大王の後継者たち~ディアドコイ戦争~第11章 第二次ディアドコイ戦争の本格化
こんにちは。
こんばんは。
RAPSCALLI😊N です。
ディアドコイ戦争についての記事は今回で14回目になりますが、ここまでの記事をまだ読んでいないよという方は是非下のマガジンにアクセスして読んでいただくこと強くおすすめします!
1記事1000-1500字程度と読みやすい長さになっているので、これまでの記事に目を通してから本記事を読むと大変分かりやすくなるかな思います。
それでは、今日の本題にさっそく入っていきましょう!
対立する2大陣営
前回の振り返りになりますが、摂政の座を巡り、カッサンドロスとポリュペルコンが対立しており、それぞれが立場を強めるために帝国中から味方を集めていました。
改めてカッサンドロス陣営とポリュペルコン陣営に属していた勢力を見ておきましょう。
カッサンドロス派
・アンティゴノス
・プトレマイオス
ポリュペルコン派
・ギリシア都市国家
・オリンピュアス(アレクサンドロス大王の母)
・エピロス
・エウメネス
大雑把なものでしかありませんが、文献等を基にこのような勢力図を作ってみました。ポリュペルコン派は西に、カッサンドロス派は東に大体固まっています。
このほかにも、多くの領主がどちらかに味方し、帝国中を巻き込む大戦争が巻き起こりました。
戦争の直接的な契機
第一次世界大戦がサラエボ事件から始まったように、緊張感漂うマケドニア帝国内で起きた一つの事件により帝国中が第二次ディアドコイ戦争へと突き進んでいきます。
引き金となったのは、アナトリアの領主だったアリダイオス(アレクサンドロス大王の異母兄とは全くの別人です)。
アンティゴノスが兵を集めているという噂を聞き、自身も周辺の領地から兵を集め始めます。しかし、これに逆らった都市があったため、アリダイオスはここを攻撃。
これをチャンスと見たアンティゴノスはこれを理由に逆にアリダイオスを討伐するため軍を引き連れ、アリダイオスを退却させます。
これを見たポリュペルコンも動き始めます。ギリシア都市国家の大部分を味方につけ、従わなかった勢力を従わせようとマケドニアから南下。
また、この辺りでエウメネスはアンティゴノスから寝返り、アンティゴノスを悩ませることとなります。
一方、アンティゴノスに匿われていたカッサンドロスはギリシアに上陸し、ポリュペルコンを支持しないギリシア都市国家を味方につけてポリュペルコンと戦おうとします。
こうして、一気に本格的な戦争が勃発し、東ではアンティゴノスと反逆者エウメネス、西でギリシアを巡ってカッサンドロスとポリュペルコンの両陣営が激突します。
激しい戦いを経て、どちらが勝者として生き残るのでしょうか。
戦いの詳しい経過は次回以降の記事で話していきますので、是非楽しみにしていてください!
では、また。