【世界史】大王の後継者たち~ディアドコイ戦争~第0章
こんにちは。こんばんは。
RAPSCALLI😀N です。
今回からディアドコイ戦争について解説して行きます。
およそ10回の記事に渡り、わかりやすく解説して行きたいと思っているので、是非読んでください。
早速ですが皆さまはアレクサンドロス大王という人物を聞いたことがあるでしょうか?
アレクサンドロス大王は紀元前336年に父の後を継いでギリシアの北部にあったマケドニア王国の国王に就任し、それから東方遠征と呼ばれる東の巨大帝国アケメネス朝ペルシアへの遠征を開始し、わずか10年程でそのほぼ全域を制圧してしまいました。
アレクサンドロスは戦の天才で、何倍もの大きさのあるペルシア軍を次々と打ち破っていきました。
さらにはインドへも軍を進め、次々と勝利を納めました。
わずか33歳の若さで亡くなってしまいましたが、その頃には世界最大の巨大帝国を築き上げていました。
まだ33歳のときにこれほどの大帝国をつくりあげたアレクサンドロスですから、これが60,70まで生きていたら世界の大部分を支配下に置いてしまっていたのではないかと想像してしまいます。
しかし、運命のイタズラなのか、自業自得なのかわかりませんが、インドに侵略したことでアレクサンドロス大王はマラリアに罹り(毒殺という説もありますが)、若くして亡くなってしまいました。
そして、アレクサンドロス1人のカリスマ性とリーダーシップの下で世界帝国となったマケドニア帝国は彼が亡くなると次第に分裂していきます。その分裂を招いたのが、ディアドコイ戦争だったのです。
アレクサンドロスにはロクサネというペルシア人の妻がおり、彼が亡くなった時には彼の子どもを妊娠していました。
急死したアレクサンドロスが後継者を誰にするか示さなかったため、彼の跡をつぐに値する人物は2人いました。
1人はアレクサンドロスの異母兄・アリダイオス、もう1人はまだロクサネの胎内にいるまだ生まれていないアレクサンドロスの子供でした。
アレクサンドロスの死後直後、彼が亡くなったバビロニアで彼の将軍たちなどが集まって、今後のマケドニア帝国をどうするか話し合いました。彼らがアレクサンドロスの後継者、ギリシア語でディアドコイだったのです。
その多くは、幼いころからアレクサンドロスを知っていた、親しい友人や部下でした。
アレクサンドロス大王亡き後、マケドニアの巨大帝国の運命は彼らに託されたのです。