【世界史】大王の後継者たち~ディアドコイ戦争~第6章 トリパラディソスの軍会
こんにちは。こんばんは。
RAPSCALLI😊N です。
今回もディアドコイ戦争について話していきます。
第0章から5章までで、アレクサンドロスの死から第一次ディアドコイ戦争の終わりまでを扱いました。
ここまでで既に様々な駆け引き、争いが起こり、多くの人物が難しい場面に直面する中で活躍し、一方では失敗をして命を落とす人物もたくさんいました。
すでにメレアグロス、ペルディッカス、クラテロスらマケドニア帝国の重臣たちが亡くなりましたが、これからの戦争では、様々な家臣たちやアレクサンドロスの家族、親類までもが次々と命と落とします。
ディアドコイ戦争は、まだ始まったばかりです。
トリパラディソスの軍会
帝国の最大の権力者ペルディッカスが亡くなった後、新たな秩序を確立しようと、残りの家臣が今のレバノンに位置する都市・トリパラディソスに集まり会議を開きました。
トリパラディソスの軍会です。
プトレマイオス、アンティパトロス、アンティゴノス、そしてエジプトでペルディッカスを裏切って殺害したセレウコス、ペイトン、アンティゲネスらが出席しました。
一方、ペルディッカス派の残党としてで唯一生き残っていたエウメネスは会議には呼ばれず、トリパラディソスの軍会で反逆者として認定されました。
また、領土や役職の配分が行われ、セレウコスにはバビロニア、アンティゲネスにはスーサが与えられました。
また、多くの家臣には以前の領土が保障され、プトレマイオスはエジプトの領有権が改めて認められました。
アナトリアの支配を認められたアンティゴノスは反逆者エウメネスの討伐を任されました。
新たな摂政
さて、ペルディッカスが亡くなったため、二人の国王、アレクサンドロス4世(アレクサンドロス大王の息子)とフィリッポス3世(アリダイオスとも。アレクサンドロス大王の異母兄)に代わって新たに帝国を運営する摂政が必要となりました。
この職にプトレマイオスが推薦されたものの、本人が辞退したため(理由は分かっていません)、アンティパトロスが摂政に就任しました。
このようにして、ペルディッカスに代わってアンティパトロスが帝国の実質的な支配者となり、エウメネスはアンティゴノスが率いる軍勢の討伐となりました。
もちろん、この軍会で全ての問題が解決されたわけではなく、近いうちに再び戦が帝国中で勃発します。
ぜひ、お楽しみに!