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猫と箱の関係にさえ気がつけば詩人は息を吹き返す

本の函がある。貼箱ともいうらしい。河出書房新社「世界文学全集 グリーン版」の箱である。箱も表紙もビニールカバーもすべてが綠色という見事な装丁。月と六ペンス、ボヴァリー夫人はこの全集で初めて読んだ。そして今、手元の箱のなかには、ポーの黒猫が入っている。黒と緑がほぼ同義であることを教えてくれる。

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