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満足したから人生に幕を閉じる

「そりゃ、幸せだよ。人生は、長いとか短いじゃなくて、その間をどう生きたいかだと思うから。隣人と比べて、自分は幸せとか不幸とか判断するんじゃなくて、自分自身が幸せだと感じるかどうかだもん。」

寿命だったと思うことにした、と真生君のおとうさんは言っていた。だとすれば、真生君はよっぽどおとうさんとおかあさんに会いたかったのだろう。会えたから、満足してしまったのかもしれない。


これは小川糸さん著・キラキラ共和国の引用。
真生君は乳幼児突然死症候群で亡くなった。この本のほんの、ほんの一部。


この部分を切り取っただけでも未だに泣けてきてしまう。



「 会えたから、満足してしまったのかもしれない。 」


私の大切な彼もそう思ってこの世を去ったのだろうか。
私がまだ生きているのは、まだこの先、素敵な出会いがあるからだろうか。

彼が満足して最期を迎えられていたら嬉しい反面、
なんだかさ、早かったんじゃないかな、とも、思うんです。

彼の大好きな夏真っ盛りの今日。

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