殺人犯の日記を読んだ。 正しく言えば、殺人犯に仕立て上げられた人の日記をよんだ。 もっと正確に言えば、藤井清美さん著『#ある朝殺人犯になっていた』を読んだ。 ざっと、こんな話。 これは、U-NEXTから出版されている小説。 主人公は、売れない若手漫才コンビ「スレンダーズ」のツッコミ、浮気淳弥(うきじゅんや)。 彼の日記のような独白、いわゆるモノローグで話は進む。 ただ、その内容は日記という言葉でイメージされるような、あたたかいものじゃない。 ある朝、ツイッターを見ると、