AIが導く『半歩先』の介護生産性向上
AIは語学学習と非常に相性が良く、今後、日本で働く外国人労働者にとってAIを使った日本語学習がますます重要になるでしょう。
私自身、英語力向上のためにAIアプリ「Speak」を活用しており、AIによる学習の効果を実感しています。これにより、外国人労働者の日本語教育にも、どのようにAIを活用できるかを模索しています。
外国人労働者の日本語学習の課題に、試験で測られる能力と、現場で求められる実践的なコミュニケーション力に大きなギャップがあります。この課題を解決するため、AIを活用した語学学習が非常に有効だと感じています。
AIによる会話学習の利点は、間違いを指摘されても恥ずかしさがなかったり、会話履歴が残るため復習がしやすく、自分の弱点を客観的に把握できたりする点が挙げられます。
さらに、AIは地方の方言習得にも役立ちます。例えば、富山県で働く介護労働者向けに、AI学習アプリ「Monoxer」を使った試験的な取り組みを実施しました。
富山弁のような地域特有の言語も、AIを活用すれば効率的に学ぶことが可能です。日本語試験に合格しても、こうした地域の言葉には対応できないことが多く、AIがその解決策となるでしょう。
そして何より、AIアプリ学習の最大の利点は、学習環境や予算の制約を超えられる点です。多くの学習者はスマートフォンしか持っていませんが、AI学習アプリならネット環境さえあれば、低コストで効果的な学習が可能です。
私自身、AI学習アプリを使うことで、机に向かって勉強することがほとんどなくなりました。家事やストレッチをしながら英会話が実践でき、日常生活の中で自然に学習できるようになりました。
さて、肉体労働がメインの介護の仕事では、AIの活用は限定的です。しかし、AI×外国人労働者で語学習得を飛躍的に伸ばすことで、介護現場の生産性を著しく向上することは可能だと思います。
AI×外国人労働者×介護=介護現場の生産性向上。
この方程式がうまく機能すれば、日本国内だけでなく、言語を変えて世界の介護現場でも応用できるはずです。
日本は課題解決先進国として、常に新しいことにチャレンジできる、エキサイティングな環境にあります。イチ介護士の私も、AIの波に乗って、課題解決に取り組んでいきます。
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