語学とAIと外国人労働者@ケアワーカー送り出し国からのレポート
特定技能介護日本語評価試験の合格基準が、60%⇒80%に、さりげなく上がっていました。その結果、送り出し各国の合格率が軒並み急降下しています。去年までは7割くらいあった合格率が、一気に4割くらいに下がった感じです。
ここへきて合格基準をあげるということは、試験に合格した外国人介護人材が、各国で余っているということでしょうか。日本政府の考えはよくわかりませんが、試験に合格させなくてはならない私の立場としては、困ったことです。
自分で言うのもなんですが、おそらく、外国人が受験する特定技能介護試験対策について、私以上に研究した人はいないのではないかと自負しています。それくらい、この分野に情熱を注いできました。
というよりも、そもそも対象エリアがニッチ過ぎて、誰も大して関心を払われていないというのが実情だと思います。経済的なメリットもほとんどありません。
しかし、私には、「外国人労働者と共に、日本の介護現場の人手不足を解決する」というミッションがありますので、勝手に自分自身を盛り上げて取り組んできました。
試験対策の教材を作ったり、Youtubeで公式テキストの解説動画をアップしたりと、試行錯誤をしてきました。
そして、行きついた先が、AIを搭載した学習アプリ(Monoxer)に、今まで作り上げてきた教材を移植することでした。
試験に出題しやすい介護現場で使う単語を400語ピックアップし、カテゴリーごとに分けてリストを作りました。例えば、「病気・症状・治療」のカテゴリーに含まれている単語は、「誤嚥」「緑内障」「廃用症候群」など、日本人が聞いても難しいと感じる医療用語も含まれています。
それらを日本語の発音付きで、学習アプリに移植しました。さらに、介護の声掛け、介護の文書、そして英語で受験する介護技術の問題リストを作り、同じ要領で移植していきました。
非常に根気のいる作業でしたが、「外国人労働者と共に、日本の介護現場の人手不足を解決する」というミッションのもと完遂しました。
そして現在、再チャレンジプログラムの第1バッチが、学習アプリを使って特定技能介護試験の勉強をしています。合格基準が60%⇒80%に上がってしまいましたが、きっとこの荒波を乗り越えて期待に応えてくれるでしょう。みんな、がんばれ!
さて、今後、送り出し各国の教育のポイントは、AIを活用して、低コストで且つ、効率的に学習を進めることになるでしょう。語学学習とAIは相性が良く、デジタルネイティブの若い外国人労働者とAIの相性も良いからです。
語学学習、AI、外国人労働者と、キーワードを繋げて、日本の介護現場の人手不足を解決すべく、私もがんばります!
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