詩) 独歩
別れの足音は斯くも賢しき。
抜き足差し足忍び足
姿は決して見せぬまま
その音に気づいた時には
もう、遅いのです。
孤独の紛らわしかた、
どなたか教えてはくれませんか。
達人と思しき雲や猫に
教えを乞うても
一向にだめなのです。
私は誰かに咎められたいのです。きっと
軟派でやわい箇所を隠していることを
咎められたいのです。
その臆病を、卑怯だなんだと罵られ
いっそ解き明かして欲しいのです。
ついてきて欲しいと
一緒にいて欲しいと
いえる皆皆さまは
お強いのです
いえない私は、か弱いのです。
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詩人Kの寂寞に引っ張られて Tue. 25. 01. 2022
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