OH!へんろ。親子の88か所巡り(44番札所):菅生山 大寶寺(愛媛県)
わたしが、子どもたちと決めた今回のお遍路ルールは一つだけ。納経所で御朱印をいただくのは子どもたちの役割ということ。ちゃんと挨拶をして、御朱印をお願いし、最後はしっかり御礼をする、です。
四国88霊場をめぐるお遍路の真ん中、44番の大寶寺です。半分かー。しみじみ。
今日の煩悩:
仕事というのは増えていきます。特に前例に縛られるような仕事は増えていきます。要らない手続きをどんどん減らしていく、作業手順の断捨離に憧れちゃいます。
新しい仕事を作るのに、不必要になった仕事を捨てないから増えていくのですよね。よく言われる、スクラップ&ビルドはこれを避けるために必要なのでしょう。
組織の話でもそうなのですが、個人でもどんどん役割を溜めていく人がいます。たくさん担当を抱えていると例え忙しくても「安心」するようです。私には、代わりにできる人を育成して引き継ぐほうが良さそうにも思いますが。
このタイプは「臨機応変」が苦手な人に多いようです。「今の課題」を解決の根拠を「捨てるような過去の資料」から引きずり出してくる人もいます。
公共広告の影響から「仕事の属人化をやめましょう」と口では言いつつも、自身の仕事は「属人化」し、他のスタッフには触らせません。これを「囲い込み運動」と呼びます(しらんけど)。
管理職は組織の仕事の為に、いろんな個性を上手に活用すればよいのでしょうが、あまりに「環世界」が異なる人が相手の場合には、それも難易度の高いミッションです。
チームワークが必要な仕事にはある種の「バランス」が求められます。大した話ではないんです。例えば、アイドルグループが歌っていて、その中の一人が悪目立ち(度を超えた自己アピールなどもそうです)をしていたら可笑しいですし、雑誌の編集でページ割がそこだけボリュームが突出していたり、合わない写真がでっかく入っていたら、読者はやはり混乱したり「違和感」を覚えます。
組織や複数人で管理するホームページやSNSに「統一したキャラ」を設けるのはそう言うことですよね。キャラクターの性格が分裂していたら少々嫌です。
バランスが崩れると「センスが悪くなる」わけですが、何とも感じない人にとってはおかまいなしです。自分だけ際立てばよいのですから。ファッション業界やお客さん相手のビジネスであれば、センスの悪さは評価に響きますが、お役所仕事的なところではそこまで注目もされないのかもしれません。(いや、お役所的なところもセンスは大事ですけどね)
たしか、GoogleだかFacebookの従業員評価に360度評価みたいのがありましたよね。自己評価が高すぎるひとが(他の人が判断した評価と著しく違って)周囲の評価を根拠なく低くしていた場合は、その人の評価力が問われますし、リーダーには採用されない可能性があります。そういう評価指標を導入すれば、自他ともに客観視ができますし、悪目立ちが高評価にはならないことが分かるのかもしれません(いや、そんな簡単ではない気もします)。
ああそうか、そのようなタイプはアンコンシャスなレベルでは「自己評価が低い」のだけれど、それは自分の意識レベルでは到底認められないので、誰かに仕事を奪われるのではないかという不安で担当の「囲い込み」を行ったり、「他者からの評価」を過剰に気にしたり、周囲に自己の存在を訴えかけるために「悪目立ちをする行動」をわざわざとってしまう。そう言うことも確かにありますね。
まあ、人生修行ですね(そうかな)。修行した先に何があるかわかりませんが、あわてない、あわてない、ひと休み、ひと休み、です。
御詠歌:
今の世は大悲のめぐみ菅生山 ついには弥陀の誓いをぞまつ
本尊:
十一面観世音菩薩
創建:
大宝元年(701)
真言:
おん まか きゃろにきゃ そわか
歴史:
文武天皇(在位697〜707)が勅命を出して寺院を建立、元号にちなんで「大寶寺」と号しました。弘仁13年(822)に弘法大師がこの地を訪ね、これを機に天台宗だった宗派を真言宗に改めました。
所在地:
愛媛県上浮穴郡久万高原町菅生2-1173
駐車場:
無料
宿坊:
あり。要予約