民主主義とは

『民主主義』にはいろいろな理解の仕方がある。

民の意味を調べると、象形文字では眼球に矢が刺さった状態を現し、盲目、未開を示していることがわかる。何もわからない、識別できない、目が見えないというほどの意味だ。

眠という字は目が見えない状態を表し、眠ることを意味する。罠という字は仕掛けられたことを気がつかないトラップを意味している。『気がつかない』『何も知らない』というくらいの字義だ。

民主主義とは無知な一般大衆に代わり国家運営を有識者である代議員に任せる制度である。民主主義は『群盲象を撫でる』の意味が濃いが、日本は学校教育を推進したお陰で、世界に類が無いほど文盲が少ない。また、書籍も多数存在するので、偏りがあるものの無知蒙昧な人間の数も少ない。

日本は民主主義国家だと言われているが、果たしてそうだろうか。知識人が多かったおかげで、民主主義は成り立たず、近隣の諸国が目指して達成できない社会主義を凌駕した社会資本主義を日本は実現してしまっているのではないか。

社会主義は欠陥だらけで、知識人が目指すとその内包する誤謬性に気がついてしまい挫折してしまう。教育に力を入れることができない。欠陥を糊塗する為に間違った知識も導入しなければならない。社会主義国が立ち往生しているのも欠陥ゆえである。

日本は敗戦後、欧米の民主主義を理想とし目標設定したが、教育制度普及のおかげで知識人が増え、欠陥の多い民主主義を通り越して社会資本主義を達成してしまった。世界に類のない社会資本主義の行方を注視したい。