三日遅れ
ようやく、黒文字の花が咲いた。
昨年より三日遅い。今年の冬は厳しかったのだろう。
この黒文字が咲くと庭が春になる。
微かな芳香と小さな花に魅了されている。
黒文字を始めて熊野本宮で見かけて、すっかり気に入ってしまい購入できるところを探していた。
何年も気になっていたのだが、園芸店で偶然みかけた。
考えるまでもなく、即購入した。
購入時には20cmほどの大きさだった苗が10年ほどで3mを越す高さに育った。
毎年この時期に薄緑の花を咲かせてくれる。
枝は高級な爪楊枝になるし、硬くて丈夫な太い枝は園芸用のスティックになる。
その後、飛騨にドライブに行った際に立ち寄ったオークビレッジで、黒文字の香油があることを知った。オークビレッジで黒文字を栽培して採油しているとのことだった。
葉や茎を削り、乾燥させて『クロモジ茶』として飲むことが進められている。一度試してみよう。
全く捨てる所のない黒文字の木が庭で存在感を示している。