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韓国は中国の一部
習近平国家主席が、2017年4月に行われた米中首脳会談で、トランプ米大統領に対し「韓国は歴史的に中国の一部だ」と発言したことがあった。
しかし実際の歴史的には
日清戦争で圧倒的勝利を収めた日本と清国との間で、1895年4月17日、下関で締結された講和条約11ヵ条において
その第1条
(1) 清国は朝鮮が完全無欠な独立自主の国であることを確認する
ことを認めた。
つまり、日清戦争とは日本が朝鮮独立のために戦った戦争だったのだ。
なぜ中国が、一度独立を認めた朝鮮(北朝鮮と韓国に分裂)を自国の一部と発言したのか、真意がわからない。
日本人の書いた本はバイアスがかかり過ぎていて意味がわからない。
台湾出身の黄文雄氏の本が入手できたが、非常にハッキリと私に理解できるレベルで書いてある。
朝鮮は日本が清から独立させたのだが、実は独立をしたくなかったのだ。
有史以来のほとんどを大国の属国となり、その庇護下で安穏と暮らしてきたのだ。
独立後、新たなご主人様を探して、ロシア、中国、日本にすり寄っていった。(これを事大主義というらしい)
中国人は「歴史」よりもフィクション(小説)が大好きであり、小中華の人々はフィクションよりもファンタジーが好きだという見方は、正しいと私も賛成する。
「歴史」は和製漢語だ
小中華の人々がいう「過去」とは、すでに百年近くも前の「過去」である。しかもウソや曖昧なことが多い。誰が見ても「ゆすりたかり」である。
ことに朝鮮については、帝国議会で憲法論争もなかっただけでなく、閣議も天皇の詔勅にも「植民地」と記さなかった。それは同時代にもっとも流行っていた「日韓合邦国家」として、決められたのである。
日韓合邦、あるいは朝鮮総督府の「日程三十六年」や総監府も入れて「日帝四十年」の時代は一体どういう時代かというと、繰り返すが初めて中華帝国歴代王朝との「千年属国」の関係を断ち、近代社会に入り、史上もっとも安定した時代だったのである。
誠にすっきりとした解釈で、読後感も良い。
今後「韓国植民地」、「韓国併合」という用語を使う論評を見聞きした場合、無視する論拠ができた。