嘘だらけ
紅茶を飲みながら、ぼんやりと『ハロッズ』が「アラブのものになってしまったのは何故だろう?」と考えていた。
「今、世界中で行われている戦争の原因はイギリスにある」と言われているのはまんざら嘘ではなさそうだなと感じている。
ただぼんやりでは面白くないので、本棚を探すと『嘘だらけの日英の近現代史」という本が目に入った。
奥付を見ると、6年前になっている。
多分題名が過激なので、いい加減なデマ本だと思いこんで、ページを開いていなかったのかもしれない。しかし真面目な装丁の本を読んでも、なかなか現状が理解できない、納得できない。
試しに、この本を手に取ってみると世界の歴史の重大な点が面白いほどよく理解できる。
ヘンリー8世が女好きで、ローマ法王から離婚の許可をもらえなかったのでプロテスタントの英国国教会を設立し、イングランドはヴァチカンに喧嘩を打ってしまった。
ヘンリー8世が死んだのち、後を継いだメアリーがカソリックを復活した。
この時に異端者を火炙りにしたり、プロテスタントを弾圧したので、カクテルの名前にもなった「ブラディー・メアリ」と呼ばれるようになった。
この時、弾圧を逃れたプロテスタントがアメリカを建国したのだ。
この辺りの経緯が克明に書かれているこの本を、最初の購入日に読んでおけばよかったと反省している。
最近も、女好きの国王が誕生し話題をいろいろ提供しているが、彼が死んだ後の混乱が目に見えるようだ。
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