『土偶を読む』到着
『土偶を読む』、今日到着したので早速手に取って読み始めた。
期待通りというか、それ以上の満足を味わっている。
最近の科学的考察や、DNA解析の結果から中国や韓国等、北方から文化が流入してきた形跡があまり見当たらないことに驚いていた。
最近の人類の遺伝子研究からアフリカを出発した人類が、日本列島に到達したのは、奄美経由、とグアム・サイパン経由の2系統があることが解明された。
この事実と無理なく重なるのが、この『土偶を読む』だ。
命の糧として栽培していた植物をモチーフとして形作られた土偶は豊作の祈願を込められたフィギュアで大切にされたと記載されている。
というように南方や西方から北へ伝わっていったことがわかる。
ここで世界史のメソポタミア史を覗いてみよう。
世界史の学者は日本史に全く興味がないように見える。
縄文人は狩猟採集だけをしていた野蛮人ではなく、植物栽培までを行う文化的生活をしていたことが窺える。
真実はどんな新しい事実が発見されても矛盾は生じないので、あらゆる科学が総合的に歴史に関与してくれる日を夢見ている。