取る人のない柿
散歩道に一本の柿の木がある。
畑の雑草は抜かれ、綺麗に整備されている。持ち主が管理しているのがよく見てとれる。
去年もそうだったが、誰もこの柿の実を取らないことが気になりだした。きっと渋柿なのだろう、鳥もよってこない。
柿には面白い習性があって、大雑把に甘柿と渋柿に分類されるが、甘くなるには、甘柿でも7、8月の平均気温が25度以上あることが必要と言われているそうだ。寒い地域では甘柿の木を植えても甘くならない現象が起こるらしい。
柿の原産地は中国で日本に伝わり、生産地で有名なのが和歌山県20.85% 奈良県15.03% 福岡県7.97% (2019年度)と広域にわたり生産されている。
甘柿の北限がどうやら岐阜県になるらしい。ヤマモモの北限も岐阜県になると聞いた。
丸餅と切餅の境界が岐阜県になる。色々なものの境界が存在する岐阜県は興味深い地域ではある。
柿の種類は約50種類あるとされるが、甲州百目が有名で、
釣り鐘状の形をした大玉の不完全渋柿で、大きいものだと500g以上になります。おもに福島県や宮城県、山梨県、愛媛県で栽培されていて、渋抜きをして生食するほか、あんぽ柿やころ柿(枯露柿)にも利用されます。別名「富士柿」や「蜂屋(はちや)柿」とも呼ばれ、生果では富士柿の名で流通していることが多いです。なお、岐阜県原産の「堂上蜂屋」はこれとは別の品種でおもに干し柿として利用されています。(果物情報サイト果物ナビ)
岐阜県の「堂上蜂屋」は「蜂屋柿」ではないことが確認できた。