
ソース
世界三大料理を検索すると、トルコ料理、フランス料理、中華料理とでてくる。
トルコ料理、中華料理はなるほどとうなづけるが、フランス料理があって、イタリア料理が無いのは不思議だ。
開高健はベトナム料理が最高だというが、心から同意できる。
味は個人の好みだからどのようにもなるが、私はイタリア料理が好きだ。
今まで「フランス料理はイタリア料理の一部である」と考えていた。メディチ家かボルジア家のお嬢さんが嫁ぐときに、自家のコックを連れて行ったのが今のフランス料理の原型だと聞いたこともある。
当時のフランスは腐りかけた肉とか、傷んだ食材しか入手できなかった。そのような状況の中で、いろいろなソースを考案して食材の瑕疵をカバーして食べる料理を考案した。とのイメージしかない。
イタリアには二度しか行ったことがないが、食べるものが美味しい。みんなが食べることを楽しんでいることがよくわかる。イタリアはどのお店でもフレンドリーで、料理は美味しいと感じた。
フランスは一度しか行ってないが滞在中レストランには予約、飛び込み等色々行ってみた。しかし、感動することはあまりない。訪問数が少なかったのかも。感想は「こんなものか」。
今回の訪問でフランス人と日本人の味覚は違うことを確認できた。
『材料さえ揃えば自分で作った方が美味しいかも』などと不埒なことを考えて、上柿本勝シェフの著書『ソース』を買った。約220種のソースが掲載されている。
その本の中で、少し心配な箇所を発見した。p.136 ジュレ・ド・ピジョンとある。鳩はディナーのメインディッシュだが、ピジョン(野鳩)は使わない。必ずドゥヴ(食用鳩)を使う。イタリアのレストランで確認してある。カボチャ料理においてパンプキン(観賞用)、は使わずスクァッシュ(食用)を使うのと同じことだ。
不安はあるが、材料の揃うものから片っ端に作ってみようと計画している。妻が心配そうな顔をしている。かたずけものが増えそうだから。