2022/4/30明治安田生命J2リーグ第13節 レノファ山口-栃木SC マッチレビュー
内容と結果ともに芳しくなかった前節から中2日で迎える今節。そんな感じで様々な面で大変そうな状態で臨む今節を私は現地・維新みらいふスタジアムで観戦した。
お昼どきということでスタグルの「チキンチキンごぼう」を頂く。
チキンチキンこぼうは小学校中学校の給食のメニューで度々出てきていた。山口ならではのグルメ…?
そんなチキンチキンごぼうをレノファのスタグルで初めて頂いたが、なかなか美味しかった。揚げた鶏肉とごぼう、そして彩り鮮やかな枝豆がそれなりの量入っていて価格は500円。これは再訪時にまた頂きたい一品である。
レノファへのお布施も兼ねて他のスタグルも頂こうと思ったが、ラインナップは例年通りといった感じで特に目ぼしいものがなかった。鹿島アントラーズほどのレベルを求めるのは厳しい要求になるだろうが、折角山口という魅力たっぷりな地方の街であるから、もうちょっとご当地のものとかあれば良いなあ。チキンチキンごぼうの他にも。
ということで、同行した家族のおすすめでスタジアムと同じ敷地内(維新公園)にある体育館・維新大晃アリーナ内の食堂にて「地鶏そば」を頂く。これはなかなか美味しい。レノファ観戦時の穴場グルメかもしれない。
そんな感じで久しぶりに訪れたホームスタジアムでお腹も満たしたところで今シーズン初めてとなるレノファの試合観戦へ。
試合展開振り返り
連戦のさなか中2日で迎えた試合ということもあってかやや堅い立ち上がり。その後はどちらかと言えば栃木ペースという感じで試合が進むが両チームともなかなかチャンスシーンを作れずに前半をスコアレスで終える。
後半からは山口がペースを握りだし、後半開始から10分ほど経った57分に橋本健人の個人技からゴールを奪いレノファが先制する。
その後は得点が動かない時間が続く中、栃木が選手交代や高身長の三國ケネディエブスを前線に上げるなどして人数をかけてゴールに迫る。そんな栃木の攻撃を凌いでウノゼロでの逃げ切りが見えてきた92分に途中出場の五十嵐理人が右サイドを疾走してクロスを供給。それを同じく途中出場の矢野貴章がボックス内で良い感じに合わせてレノファが守るゴールネットを揺らし、土壇場で同点に追い付く。
レノファは前節、前々節の悪い流れを断ち切れず嫌な時間で失点して勝ち点3を取り逃した。かと思われたが、まだまだ試合は終わらなかった。最終盤にレノファは波状攻撃を展開。そして、90+6分に山瀬功治らが頑張って繋いだボールを田中渉が狙いすましたシュートを放つ。それは惜しくも相手ゴールキーパーに防がれるが、こぼれ球を兒玉澪王斗がライン際で粘りゴール前へマイナスのパスを供給。そのボールを高木大輔が蹴り込みゴールネットに突き刺す。
そんなラストプレーでの決勝ゴールでレノファが一度掴みかけて逃したかと思われた勝ち点3を獲得するという劇的な幕切れだった。
雑感
今シーズン初めて現地で観戦した試合が、まさか久しぶりの「維新劇場」になるとは。とても良い試合を運良く観れた。本当に良かった。決めたのが感情をしっかり表現するタイプの高木大輔というのもサポーターのボルテージを上げてくれて嬉しい。現地で観ていた私も言うまでもなく立ち上がり大絶叫。これがあるからサポーターは辞められないのだ。
後半アディショナルタイムに栃木の矢野貴章に同点ゴールを食らった瞬間はもう本当に残念で仕方ない気持ちだったのだが、それからわずか数分で大絶叫することになるとは。なかなかの感情の落差であった。結果として1点リードで勝ったという点では1-0で逃げ切っても2-1で劇的な勝利を収めても同じではあるのだが、言うまでもなく後者の方がサポーターはもちろん、選手にとってもメンタル面でもたらす効果は大きいのでは。ましてや、前節、前々節と内容と結果ともに良くない試合だっただけに。ことあるごとに残留争いに巻き込まれているここ数年のレノファだったら今節は後半アディショナルタイムに追い付かれてそのまま勝ち点1に留まっていたはず。だか、今節は勝ち点3を得られた。やはり今年のレノファは例年とは違うのかもしれない。もちろん良い意味で。プレーオフ争いぐらいの夢が見たいところだ。
そんな状況で次節相まみえるのはJ3時代から凌ぎを削ってきたライバル・町田ゼルビア。現在上位に付けておりいつも以上に難敵な様相を呈しているが、試合場所は俺たちのホーム・維新みらいふスタジアムだ。是非とも今節の素晴らしい雰囲気をそのままに連勝して欲しいところだ。
そんな連休中の山口でのサッカー2連戦だが、私は広島でモーニング娘。のライブに参戦する為、次節は現地観戦できず。次節キックオフに間に合わせるべく急いでこれを書いている現在は広島市内のホテルに居る。そんな私が「レノファに行けば良かった…」と強く後悔するほどの素晴らしい試合を是非とも演じて欲しいところだ。
レノファのスタメンとフォーメーション
スタメンに関しては、ターンオーバーで臨んだ前節の前、前々節のメンバーに戻したという感じだ。また、サブには久しぶりに生駒仁の名前が。
各選手の寸評・採点
※当コーナーは映像確認及び執筆の時間が取れなかった為、勝手ながら今回はお休みと致します。
ざっくりした感想を述べると、
・ラストプレーでチームに勝ち点3をもたらすゴールを挙げた高木大輔最高!
・ライン際で粘ってその高木大輔のゴールをアシストした兒玉澪王斗も素晴らしい!
・橋本健人の個人技!
・現地でより感じる関憲太郎の声の大きさ!
といった辺りだろうか。
あと、個人的にはレノファの選手としての山瀬功治のプレーを初めて生で観られてよかった。
そして、岸田和人も久しぶりに生で観た気がする。かつてレノファに在籍したイウリも良かったが、やはりレノファの背番号9は岸田和人が最も似合う。
個人的印象に残ったシーン
今節個人的に印象に残ったシーンは、言うまでもなくラストプレーで生まれた高木大輔の劇的なゴールだ。J3時代に何度も観られた「維新劇場」を久しぶりに演出してくれて本当に最高だった。ここまでなかなかシュートを決められていなかった大輔に流れの中から得点が生まれたという点でも素晴らしかった。そして、ゴールを決めたの大輔のところに至るまでの、兒玉澪王斗のライン際での粘りとか田中渉のシュートとか山瀬功治の落としとか、みんなで頑張ってボールを繋いだという過程もチームとしての一体感を感じられて本当に良かった。このゴールがチーム内にもたらす意味だったりは計り知れないものな気がするから、ゴールという結果が出て本当に良かった。この劇的なゴールと勝利を起爆剤として、今後も素晴らしい試合を続けていって欲しいところである。
そんな試合を運良く現地で観られて、サポーター冥利に尽きるというか、感慨無量である。大輔、本当にありがとう!!
ヘッダー画像含め掲載写真は全て筆者撮影
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