自分に語りかける
イライラしたり、心配したり、不安になったり、時にパニックになったり。日常生活の中ではいろんなことが起きるし、問題は次々に降りかかってくる。
その度に、何とかしようとがんばったり、あるいは人のせいにしたり、抑圧したり。忙しい忙しいと、状況に振り回されて疲れ果てたり。またはそんなストレスすら意識できてなくて、どこかで一気に爆発したり。
こんな話を思い出した。
あるお父さんが、小さな子どもをベビーカーに乗せて公園を散歩していた。すると、子どもの機嫌が悪くなり、とうとう大声で泣き出してしまった。お父さんは一所懸命に子どもをあやした。「ジョージ、落ち着いて。大丈夫だよ。大丈夫」。通りかかったお婆さんが感心して言った。「まぁ、若いお父さん。大変ね。その坊やはジョージっていうのね」。そのお父さんは言った。「いえ、ジョージは私なんです」。
このお父さん(ジョージ)は、自分に語りかけていたのだ。
私たちは目の前の出来事や状況を何とかしようと必死になるが、実は何とかしようと慌てふためいているのは自分自身なのかもしれない。
時々、優しく自分に語りかけてみよう。
宇宙(神仏存在)が自分に何を語りかけているのかを聞いてみよう。
前者は心理学的な話。後者が宗教的(スプリチュアル)な話。
それはまた次のお話にて。
※自分に語りかけるというのは、いわゆる自問自答ではありません。問うたり、責めたり、答えを求める語りかけでなく、親が小さな子どもに語りかけるように、否定せず、共感的に、優しく聞いてあげてください。