【ストレス解消法 20選!】 ストレスになりやすい6個の思考パターンと20の対策
ストレスとは
「あー、ストレスたまった〜」疲れているときに、心の中がモヤモヤして身体がどこかどんよりして気持ちが悪いとき、私たちは「ストレス」という言葉でそれを表現することが多いですよね。よく使う言葉ではありますが、そもそも「ストレス」とはなんでしょうか?
ストレスという用語は、もともと物理学の分野で使われていたもので、物体の外側からかけられた圧力によって歪みが生じた状態を言います。ストレスを風船にたとえてみると、風船を指で押さえる力をストレッサーと言い、ストレッサーによって風船が歪んだ状態をストレス反応と言います。医学や心理学の領域では、こころや体にかかる外部からの刺激をストレッサーと言い、ストレッサーに適応しようとして、こころや体に生じたさまざまな反応をストレス反応と言います。
ストレスとは、外部からのさまざまな刺激(ストレッサー)によって自分の身体や心に負荷がかかり、「歪み」が生じることをいいます。それにより、様々な身体への不調を引き起こす原因になるのです。
実は、私たちは、身の回りにある非常に多くのものからストレス(負荷)を感じているようです。ストレスの要因として、物理的、化学的、生物的、精神的の4つの分類があるそうです。物理的なものは、天候、気候、騒音、大気汚染など環境に関することで、化学的なものは、薬品や添加物などが挙げられます。生物的なものは、過労や栄養不足、病原菌に対する防御などがあり、精神的なものには、主に人間関係や自身の性格によるものがあります。
そのなかには、自分にとってプラスになるストレスもありますし、マイナスになるストレスもあるそうです。同じ場所にいて同じストレスを受けていても、平気な人もいれば体調を崩してしまう人もいます。どうやら、ストレスは十人十色のようですね。ストレスの解消法もそのストレスによって違ってくるのではないでしょうか。
良いストレスと悪いストレス
「ストレス」というと、身体に悪影響を及ぼすイヤな存在というイメージが強いのですが、適度なストレスは、かえって人生を豊かにしてくれる、という考え方もあります。
今の自分ではちょっと太刀打ちできないような試練がやってきたときに、ストレスは感じながらも「よし、やってやる!」という気持ちでそれを乗り切ってしまうと、そのあとにすごい充実感や達成感、満足感を得られて「やってよかった!」と思えるようなもの…というのが良いストレスだそうです。
目標や夢をかかげてそれに向かって進んでいくことも、苦しいことはありますが、将来なりたい自分の姿を糧に頑張ることができます。目の前の課題=ストレスをクリアしていくことで、人間的に成長ができる喜びは、大変大きなものです。活躍しているスポーツ選手のなかには、この喜びを体験したくて、自らストレスのなかに身を置くようにしている方もいらっしゃいますよね。自分を良い方向に伸ばせるものが、良いストレスということになります。
逆に、同じような試練のなかにいても、「やらなければならない…頑張らなければならない…イヤだな、つらいな、不安だな」と思ってしまうことで、知らず知らずのうちに自分をどんどん追いつめて苦しくなってしまい、その結果、体調を崩したり心が落ち込んでしまって良くない方向へいってしまうのが悪いストレスだそうです。良いストレスの成長とは真逆の、衰退の方向へ向かってしまうことになります。悪いストレスが溜まっていくと、身体も心も重くなってしまい、やる気もでなくてだんだん動けなくなっていきます。これがやがて、身体の病気や心の病につながってしまうのでしょう。
みなさんが感じているストレスはどちらでしょうか?ストレスの感じ方は、その日の気分や体調、環境など時と場合によりますので、一日のなかでもいろいろと変わってくると思われます。自分の周りに必ず存在するストレスとどうつき合っていくかは、人間が生きる上で最も重要な課題の一つだそうです!
どうしてストレスが溜まっちゃうの?
ホメオスタシスがうまく働かない
人間の身体には、ホメオスタシス(生体恒常性)という働きが存在し、外部からの刺激があっても常に一定の状態を維持しようとしているそうです。自律神経もこれにあたります。暑くなったら汗をかいて体温を一定に保つ、傷ができたら徐々にそれをふさぐ、ウイルスなどの病原菌を身体から排除しようとする、といったことが挙げられます。ストレスがあって疲れを感じたとき、身体を休ませたりすることで健康な状態を維持しようとしてくれます。
本来ならば、疲れを感じた時点でなんらかの休息をとっていけばよいのですが、まだやれるだろうと無理をしたり、休んでいる余裕がなくて走り続けてしまうことがあります。ストレスが大きすぎたり長期間続いたりすると、溜まっていく疲れにホメオスタシスがうまく機能しきれず、身体のバランスを崩してしまうそうです。その結果が病気だと考えられています。ストレスがあらゆる病気の原因になるといわれるのは、このためでしょう。
ストレスが強いと自律神経の交感神経が優位になり、常に緊張した状態が続いてしまうそうです。その結果、バランスが乱れてさまざまな不調を引き起こす自律神経失調症になってしまうこともあります。
ストレスの主な原因は「イヤだ」という思い
ストレスの大部分は「イヤだな〜」というこころから来ているといわれています。思い通りにものごとが進まない、自分にとって不快なことを言われたりされたりする、大量の仕事をまかされて重圧に堪え難い、居心地の悪い環境にいなければならないなど、本当は「イヤだ!やめて!」と言いたいけれど、人間関係や社会的面目があるから言えなくて、自分の感情を抑えなくてはならない場合が、この世には本当に本当にたくさんあります!
現代社会は、物事がどんどん効率化され、スピードアップされ、画一化されて、便利ではありますが、あまりにもきちんとしすぎて息が詰まりそうな感じがします。人間は機械ではありませんので、いつもキチキチと動けるわけはなく、どこかに歪みがでてきてもおかしくありません。近年うつなどのこころの病気になる方が多いのは、この機械的な社会から生まれてしまった歪みが原因なのかもしれませんね。
自分の本当の意志で動くというよりも、どこかやらされて追われている感じが強く、いつも焦った気持ちで「しなければならない」と受動的になってしまっている気がします。これでは、ストレスも溜まるはずです。
ストレスを感じている多くの方が、どこかで自分の素直な感情を押し込んでいます。「イヤだな〜」が溜まっていくと、こころがだんだんとネガティブになってしまい、やる気がなくなったり、いろいろなことが面倒になってしまったりと、マイナスの方向へ向かってしまう恐れがあります。こんなことになる前に、自分の身体と心の声に耳をかたむけて、溜まってしまったマイナスの感情を解放してあげましょう。「イヤだ」を減らさない限り、ストレスは溜まる一方ですよね。
ストレスの原因になりやすい6つの思考パターン
同じような体験をしても、ストレスでひどいダメージを受けてしまう方もいれば、そうでもない方もおられます。この違いはなんでしょうか?
それは「思い方」の違いです!外から来る刺激に対して過敏に反応し、しかもネガティブな思考がクセになってしまっていると、「イヤだ」と感じることが他の方よりも多くなってしまい、ストレスの感じやすい性質になってしまいます。
ストレスの解消も大事ですが、ストレスを溜めないようにすることは根本的な解決につながりますから、まずはどんな思い方をするとストレスが増えてしまうのかを見てみましょう。自分に当てはまるものがあったら「これが原因だったんだ!」と受け止めて、今後のストレス解消に役立ててくださいね。
自分の考え方に捕らわれすぎている
この世は、人間関係と無縁ではいられません。どこにいってもついて回るものです。人は、一人一人違う環境で育ち、違う思考パターンを持っていますので、意見が食い違うのは当たり前のことでしょう。自分の意見とは違っていたり反対されたりしたときに、そんなことはない!私は間違っていない!これでなければいけない!と思って自分の主張ばかりしていたら、調和がとれず、うまくいきませんよね。なにかに執着がありすぎると、かえって苦しむことが多いのかもしれません。
他人の意見を受け止められないと、自分にも周りの人にとっても強いストレスになってしまいます。自分の意見を通したい気持ちは誰にでもあるとは思いますが、他の意見を聞く耳を持たないと、人間関係もうまくいかず、つらい思いをすることになるでしょう。