ドラマ25時赤坂で(しのびね7)
7話
すごい衝撃を受けた回だった
話は幼少期の羽山の話からはじまる
羽山は容姿端麗な母親から
羽山自身の顔がとても恵まれていることを
教え込まれ
母親が精神的に不安定で
母親の愛情を受けようといろいろ試みるが
うまく伝わらず
次第に心に蓋をして、感情を出さないようになっていく
という悲しい幼少期を過ごしていた
大学生になり、とても恵まれた容姿と穏やかで
寡黙な見た目は周囲の女子からも一目置かれる
それに目をつけた映画研究会の先輩に
出てみないかと誘われる
見た目だけで誘われたことも
重々承知している羽山
大学の友人の三原がいいように使われてると
忠告してもどこ吹く風
羽山の俳優になるきっかけは
誘われて、ただなんとなく演じてみることだった
演じてみて羽山自身が、日頃抑えている感情を
出すことができ、とても楽しかった
羽山自身とても開放された気分だったのだろう
演じるということにとても興味をもっていった
映画研究会の部室にあるたくさんの映画のDVDを方っぱなしから観まくっていた
貸出ノートはほぼ羽山
しかしある時から同じくらい
貸出している人を見つける
それが
白崎由岐だった
私の中の点が線で結ばれた瞬間だった
羽山は白崎の名前だけを貸出ノートから知った
同じような人間がいる
羽山は興味をもった
次に白崎の名前を見たのは
映画に関するアンケートだった
羽山に対する女子からのアンケートは
たくさんあった
作品のない内容より、羽山がかっこよかったという内容がほとんどだった
そんな中、用紙の裏面にまでわたりびっしり記入してあるものがあった
羽山のことについて書いてあるのだが、
見た目ではなく演じてる羽山に対する感想だった
そこに記入してある名前が白崎由岐だった
羽山の演じる作品が見たい
羽山にとってはじめてのファンだった
自分の容姿ではなく演じてる自分を評価してくれる人がいることがとても嬉しかったようだ
昼のゆめで共演するずいぶん前から
白崎を知っていた羽山
そこに私は凄く驚いた
白崎はけして目立つタイプではない
いい意味でも悪い意味でもまっすぐなタイプなので悪目立ちしてしまうことはあるけど、
誰からも注目される羽山のようなタイプの人間が
興味をもつタイプではないだろうから
羽山の幼少期のトラウマみたいなものを
白崎が打ち消してくれるような感覚になったのだろうか
白崎のオブラートに包まないストレートな物言いをすることができたら、羽山は思い悩むこともなかったのではないだろうか
白崎の事をいろいろ調べたのに、羽山は白崎に声をかけることもせず、卒業と同時にスカウトされ
モデルとして活動することになった
白崎のどストレートな言葉を浴びせられた羽山は
ハッとする
モデルではなくて、芝居をしたいと
そこから、モデルの仕事もしつつ俳優としても活躍するようになる
白崎の一言がなかったら…
羽山は、人に言われるまま受け入れて自分の意見をもたずモデルとして過ごしていたかもしれない
羽山の恩人である白崎とは卒業後
合うことはなかったし
羽山は白崎ともう会うことはないと思っていた
数年後
会うことになる
「昼のゆめ」というドラマで
ドラマの顔合わせで再会してからの
羽山目線で、白崎とのやりとりを観ていると
感慨深い
白崎が憧れの先輩羽山との再会に
緊張している姿に呼応するように
羽山も白崎との再会に緊張していたこと
役作りのために
恋人になっていろいろなことを
一つ一つ積み重ねていく過程で
羽山も楽しんでいたし、嬉しかったこと
羽山の後輩としてではなく、
白崎に対する好意があってのものだったこと
時間があくと白崎を呼んで
料理を振る舞ったり、映画鑑賞したりすることが、
羽山にとってとても楽しく大切で貴重な時間であったこと
今まで、謎に満ちた羽山の想いや行動が
羽山なりに、白崎に向けた
精一杯の愛情表現だったことがわかって
一気に切なくなってしまった
人の感情を理解するのが苦手なタイプの白崎にとって、
羽山の感情の起伏が
すごくわかりにくい愛情表現は
とても大変なものだと思う
後々考えてみれば、
羽山の言動はとてもストレートなのだが
からかってるのか本気なのかすごくわかりづらい(。ŏ﹏ŏ)
今まで白崎視点で観てたものが
羽山の視点で観るようになり
白崎が動揺した時も
白崎がとても嬉しいそうにしていた時も
羽山も同様に動揺したり、嬉しかったり
白崎ってすごく羽山に大切に思われてる
と思えた
そんな大切に思ってる相手からの突然の
恋人辞めます宣言
きつい…きつすぎる
羽山どーなるの?
つづく
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最後まで読んで頂いてありがとうございました