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TRPG初心者へのすゝめ


TRPGって何?

皆さんはままごとをしたことがありますか?
TRPGはままごとに「共通のルール」と「司会進行役」を足したようなゲームで、司会進行役がその場がどういう状況か説明し、他の参加者がその状況に合わせて動くことで、物語を作っていくゲームとなっています。
他のゲームと違い基本的には「勝者/敗者」にわかれません。

最低限必要なもの

  • 一緒に遊んでくれる人

  • ルールブック

まず必要なものはこの二つです。
ままごとと同様に、一緒に遊んでくれる人は必ず必要です。
それから「ルールブック」と呼ばれるものが必要になります。
ままごとでも、ヒーローものをやるのか、お医者さんごっこをやるのか、それによって役割や世界観などが変わったと思います。
TRPGでは、それを「ルールブック」を使って定義したり、役割を決めたりします。

一緒に遊ぶ人の探し方

  • 友達を誘う

  • イベントに参加する

  • SNSで探す

執筆時点での主流な探し方は以上です。

まず、友達を誘うのが一番手っ取り早い方法です。
この場合誘った相手がTRPGを知っているかどうかで説明の手間などが変わりますが、元から仲良しであればきっと楽しく遊べるでしょう。
ただ、全員TRPGをやったことがない場合、司会進行役を誰がやるかを決めるのは少し大変かもしれません。

次に、TRPGのイベントに参加することです。
この場合の多くは司会進行役の方がいらっしゃいますので、司会進行役の当てがない時にも安心です。
オフライン、つまり対面で遊ぶイベントだと「TGFF」が有名です。
他に有志によるイベントだと「コンベンション」と呼ばれるイベント形式があります(企業がやっている場合もあります)。
やっているグループ毎に決まりが違うので、詳しくは「TRPG コンベンション ○○(お住まいの地域名)」で検索をかけてみてください。
あとはボードゲームカフェにTRPGがわかる店員さんがいたり、地域によっては「TRPGカフェ」なるものがあることもあります。

オンライン、インターネット上のイベントだと、冒険企画局さん(TRPGのルールブックを販売されている企業さん)が主催されている「テブラプレ」がオススメです。
オンラインでTRPGを遊ぶ時に使うツールの説明をしていただける会もあるので、そちらもオススメです。

最後に、SNSで探す方法です。
現在インターネットの発達により、沢山の人とかんたんに交流出来るようになりました。
そのため、TRPGをやっている人とも出会いやすくなりました。
中には司会進行役を出来る方も沢山いらっしゃいます。
ですが残念ながらいい面ばかりではありません。
価値観の合わない人との出会いで苦しんでいる人をよく見かけます。
なので、筆者なりではありますが、価値観のすり合わせをする方法を書いておこうと思います。

  • 細かくチャットでやり取りをする

  • 遊びを抜きに雑談してみる

  • 相手が慣れている方の場合、TRPGのどこが好きか聞いてみる

これを試してみて少しでも違和感を感じた場合は、相手の方を責めずに「合わないかもしれない」旨を丁寧に伝えましょう。
この場合どちらが悪いわけでもなく、ただの相性ですのであまり気負わずに、お互い楽しく遊ぶことを目標としましょう。

ルールブックについて

ルールブックにはそのゲームの世界観やキャラクターの作り方、遊び方が書いてあります。
例えるならゲームソフトやアプリのような物です。
格闘ゲームをやるなら格闘ゲームのソフトないしアプリ、FPSをやるならそれ専用のものを使いますよね、それと同じです。
そのルールブックによって出来る世界観やルールが変わります。
例えば、剣と魔法のファンタジーをやるなら「ソード・ワールド」、ホラーで遊びたいなら「インセイン」、異能力で戦ってみたいなら「ダブルクロス」など、TRPGには色んな種類のルールブックがあります。

当たり前ですがルールブックは本ですので、持っているだけでは意味がありません。
読んで初めてゲームが出来ます。
ただし、暗記する必要はありません。
心配ならよく使うルールのところに付箋を貼るなどしても大丈夫です。
最近は電子書籍も増えたので、しおり機能なども使えますね。
また、ルールブックを読むのが初めてで理解出来るか不安な場合などは、誰かと一緒に読み合わせをしても良いと思います。

それから、よく「TRPG初心者にオススメなルールブックはどれか?」という疑問に出会いますが、note主が思う初心者さんにオススメなルールブックは「あなたが面白そうと思ったもの」になります。
特定のゲームが苦手な人に似たゲームをすすめても、よほどのことがない限り面白く感じないのと同じで、面白そうと思うものを手に取ってみるのがいいと思います。

そうは言っても悩まれることでしょう。
ルールブック選びの指標になるものを載せておきます。

1つ目は価格帯です。
趣味に払える金額というのは人によって違いますし、まして今からTRPG始めよう!という方にとっては、いきなり4,000円も5,000円も払うのは抵抗があるかと思います。
ルールブックは商業作品でも2,000円ほどで買えるものもありますし、無料公開されているルールブックもありますので、そちらから始めてみるのもオススメです。

2つ目は一緒に遊んでくれる人がいるかです。
TRPGは誰かと遊ぶものなので、そのルールブックを持ってる人がいるかは大きなポイントです。
特に友達と遊ぶ場合はその友達がそのルールブックを持っているか、興味があるかは大きな判断材料になると思います。
SNSの検索欄に気になるルールブックの名前を入れてみると色んな投稿が見られると思います。
ただ気を付けてほしいのは、そのルールブックの名前が長い場合などは略称で呼ばれている可能性があるのと、友達同士でしかやってないからSNSに投稿していない場合があります。
インターネットが全てではないので、あまり信じ込まないようにしてくださいね。

TRPGの進行

参加者のうち1人がゲームマスター(通称GM)となり、司会進行役を務めます。
残りの参加者はプレイヤー(通称PL)となります。

プレイヤーは自分の分身となるキャラクターを作成します。
ままごとでいう配役みたいなものです。
これをプレイヤーキャラクター(通称PC)と呼びます。

ゲームマスターは今回遊ぶお話の大筋(通称シナリオ)の準備や、プレイヤーたちに助言をしたり、話に関わってもらうためのモブキャラクター、ノンプレイヤーキャラクター(通称NPC)を操ったりします。

前述の大筋を元にプレイヤーとゲームマスターが会話をしながら遊んでいくのですが、お話の中で「上手く出来るかわからないこと」に挑戦することがよくあります。
例えば、木の上の方に引っかかった風船を取りたい場合や、戦闘で敵に上手く攻撃が当たるかなどの場合です。
こういった時にサイコロやトランプなど(ルールブックの種類によって変わります)を使って上手くいくかをチェックします。

こうしたチェックの合間や、何かが起きた時にロールプレイ(通称RP)という行為を挟みます。
定義が難しいのですが、そのキャラクターならどういう反応をするか、というようなものです。
ままごとでも家で待っているお母さん役の子が、子供役の子が帰ってきた時「おかえり」などと声をかけていたと思います。
そういったそのキャラクターなりの返事をしたり、あるいは「微笑みながら手を振ります」と発言するのも立派なロールプレイです。

ロールプレイや上手くいくかのチェックをしたりして、ゲームの終了条件を満たせばゲームは終了になります。

なお、これは基本形なのでこれに当てはまらないTRPGもあります。

TRPGの遊び方

現在は大きく2つ遊び方があります。
まず全員対面で遊ぶ「オフライン」、それからインターネットを通じて遊ぶ「オンライン」です。
なお、VRでTRPGを遊んでいる方々もいらっしゃいますので、この遊び方も今後変わるかもしれません。
今回は「オフライン」と「オンライン」の2つを紹介しますね。

オフラインで遊ぶ

実際に顔を合わせて遊びます。
TRPGは沢山お話をするゲームなので、専用の場所かカラオケなど、大きな声を出しても大丈夫な場所で遊びましょう。
必要なものはそれぞれのルールブックに書いてあります。
(6面体のサイコロいくつ、このシートのコピー何枚など)
他にあると便利なのは、メモに使える紙、消し書き出来る筆記用具、サイコロを使うなら「ダイストレイ」というサイコロが飛んで行かないようにするトレイ、また手を汚さずに食べられるお菓子などあると疲れた時に良いでしょう。

オンラインで遊ぶ

インターネットを通じて遊びます。
必要なものはルールブックと、インターネット環境です。
いくつか遊び方があり、通話しながら遊ぶやり方(ボイスセッション、ボイセ)、通話しながらキャラクターの発言だけテキストで打ち込むやり方(半テキストセッション、半テキ)、通話を使わずにテキストだけで遊ぶやり方(テキストセッション、テキセ)があります。

オンラインでよく使われるツールに「Discord」というものがあります。
通話やテキストのやり取りが全部出来る、元々はゲーマー向けのツールです。
TRPGでもよく使われますので、今後オンラインで遊ぶ予定の方はダウンロードして損はないかと思います。

それから、オンラインでサイコロを転がしたり、トランプをめくったりするのに使われるツールがありますので、いくつか紹介しますね。

1つ目「ココフォリア
パソコン、タブレット、スマホで使えます。
導入が簡単なのもあり、よく使われている印象です。

2つ目「Tekey
パソコンで使えます。
ルビを振る機能があったり、テキスト派の人に好まれている印象です。

3つ目「ユドナリウム」
パソコンで使えます。
3Dで表示される盤面が特徴的。note主は派生のリリィさんが好き。

基本的にはパソコンがメインではあるものの、スマホで使えるものもありますので、スマホしかない…という場合でも大丈夫です。
ただ、もし司会進行役の方がパソコンだけだったりすると操作方法の違いで困ることがあるかもしれないので、スマホだけの場合はそう伝えておいた方が無難です。

さいごに

ここまで読んで頂きありがとうございます。
「そうは言っても、友達もいないし、近くにボードゲームカフェもないし、SNSで誰かに声かけるのは怖いし…」そんな方もいらっしゃると思います。

良かったら僕と!TRPG始めてみませんか!?!?!?!?!?

ホントに良かったらでいいので、X(旧Twitter)などにご連絡ください!
note主それなりにルールブック知ってるので、多分あなたのお好きなジャンルを見つけることが出来ると思います!

この記事が誰かの助けや、最初の一歩のきっかけになれば幸いです。