まちづくりワークショップや原頭部での説明会
先週、先々週と色々ありました。
復興計画検討委員会や道路整備の住民説明会、ワークショップ等々。
個人的にもいくつか用事があって非常に忙しかったです。
復興計画検討委員会は前回書いた通りなので、それ以外のことを思い出せる限り書いていこうと思います。
・伊豆山まちづくりワークショップ
5月29日に第一回の伊豆山復興まちづくりワークショップが開催されました。
概ね5人程度の小グループに分かれ、テーマを元に話し合いを行いました。
テーマは2つです。
①計画を聞いて思ったこと
②これからのワークショップで何を話し合いたいか
私のグループでは「安全」について多くの意見が出ました。ただ、あくまで私の印象ですがあまりにもそこ(盛り土やメガソーラー)に集中し、話が先に進まなかった。
私は途中で他の方々に問いました。「盛り土がなければ安全ですか?」
私は違うと思います。例えば消防車、救急車が入れない道が多くあります。その道に入っていけるように整備するのも安全の一つだし、防災無線が反響して聞こえなかった事実があるのであれば、反響を計算してスピーカーを設置したりすることも安全なまちづくりとして必要なことではないかと思います。
もう一つ安全という意味では真っ先に見直さなければいけない場所があると思います。
伊豆山神社から伊豆山小学校までの道です。
これは私の子どもが伊豆山幼稚園に通っているときから思っていたことです。
細い道路に頭上の法面。
あの短い区間を安全と感じる人はいるでしょうか?私は災害前からいつ崩れてくるか、いつ事故に遭うか心配でした。
あともう一つ。
上記のように安全の事に集中し、私が本当に話したいことがほとんど出来なかったので最後に一言だけ私の想いを話させてもらいました。
復興基本計画のスローガン「地域で取り戻す 後世につなぐ安全・安心と魅力と絆(仮)」とあるが、超高齢化地域なので若者を留める、受け入れる施策や努力をしないと「後世につなぐ」ことなんてできないこと。
そして10月にあったアンケートの結果で、伊豆山に戻るための資金不足が心配(高齢で借り入れが出来ない等)が上位になっているのに、復興基本改革ではそのことについて一切触れられていないこと。この2点について私は話し合いたかった。と伝えました。
・道路計画
順番で言えばこの道路計画についての説明会のほうが先だったのですが、私は用事があって参加できなかったので市の職員の方に来ていただき説明を受けました。
(一応断っておきますが、呼びつけた訳ではありません。説明会開催通知にも参加できない人には戸別訪問すると記載がありますし、まちづくり課で行っている意見集約も兼ねて来て頂きました。)
神社線への接続や人道橋の設置などを説明してもらい、今まで(伊豆山で)生活をしていて不便だったことを伝えました。
一番はガード下で車がすれ違えない上に見通しが悪い点です。
ガードはJRのため手出しが出来ない事が分かっているので、なんとか今後の計画ですれ違えないにしても対向車が来ている場合にはわかる仕組みを考えてほしい。と伝えました。
・原頭部での説明会
5月30日に初めて盛り土があった場所、原頭部へと入りました。
県から応急排水対策工事が完了し、その説明を現地で行うとの内容です。
詳細は県土木事務所から発表されている下記内容を確認して下さい。
https://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-820/documents/oukyuuhaisuitaisakukouji.pdf
これ以外には…
現在の砂防ダムで防げる土砂の量は4000㎥、残っている盛り土は21000㎥
そこには17000㎥の差がありますがセンサーやライブカメラでの監視をしているとの事なので、排水工事と併せて少しでも崩落を防げるようにやってもらえたと思います。
質問ではすべてが崩れたら困るじゃないか。というニュアンスの質問が多かった印象ですが、手順としては応急対策→再発防止そして未然防止となるので県側は梅雨入りという時間的制約がある中で可能な範囲で対応したくれたものだと思います。
少し補足します
問題が発生した際に被害の拡大を防ぐため応急対策を行います。
発災後に大きな土嚢やコンクリートブロックを積み、崩落しても土砂が国道や神社線に流入しないようになっています。これも応急対策です。
今回の工事は応急対策と再発防止の間にあると思いますが、10年を超えて積まれた盛り土を現段階で完全に防ぐのは無理でしょう。その為のセンサーや警報と思います。完璧は無理なのででき得る対策をしてもらえたのだと思います。
残っている土砂を取り除くことやより国直轄でやっているもう一つの打棒ダムは再発防止、そして第二の盛り土、メガソーラーについては未然防止です。
この未然防止は住民の声に対して行政が動かなければならないことです。
安全「っぽい」では困ります。対応を進めてもらえるようお願いします。
・さいごに
前回の復興計画検討委員会の記事では高橋委員長に対し厳しい意見を書きました。
委員長にも立場があってのことと思います。すみませんでした。
ただ、被災者は聞いてもらえてない。声が届いていない。そう感じていることは間違いないです。
その点、何卒ご理解頂き、今後の委員会の運営をお願いしたいと思います。