直感を信じて判断してみよう|暗黙知の話
「暗黙知」というのはご存知でしょうか?
これは先日、「まちづくり」をテーマに法人内自主ゼミを開催した時に、暗黙知というフレーズが出てきて学んだ言葉です。
これを説明する時によく例えで使われるのが”自転車の乗り方”です。
自転車に初めて乗るときは、
サドルにまたがってペダルに足を乗せて、ハンドルを持って漕ぐ!
止まる時はブレーキを握って!みたいな基本的な操作の説明は誰でも理解ができると思います。
これは「形式知」と言います。
しかし、この説明だけで初めての人がいきなり自転車を乗ることができるでしょうか?ほとんどの人は乗れません。
きっとそこから補助輪をつけてペダルを漕ぐ事に慣れてきたら、補助輪を外して何度も練習してコツを掴み、乗れるようになっていったと思います。
このような個人の感覚で身につけた知識・技術は誰かに教えるのは難しいでしょう。
この個人の感覚というのが「暗黙知」です。
▽実は身近に多く存在している「暗黙知」
これって、ビジネスの分野や人間関係なども”暗黙知”でやっている領域が多いような気がします。
良好な対人関係を築くために、特にマニュアル等はなく、なんとなく個人の経験による感覚です。
なぜかいろんな人に好かれる人。
いつも人から信頼されている人。
周りを笑顔にできる人。
場の雰囲気を変えられる人。
営業でめっちゃ成績を上げる人。
難しいお願いも承諾されちゃう人。
こんな人っていますよね。
世の中にはたくさんのビジネス本や自己啓発本が存在しています。
あれはマニュアルというよりは著者の経験に基づいた成功の法則だと思います。
しかし、読んだ人全てが同じようにできるわけではなく、経験による「個人の感覚」が多く含まれ、その知識は”暗黙知”だと思うのです。
経験した人にしか、身につけられることができない知識だと思います。
きっと様々な暗黙知を積み上げていくことが、直感を研ぎ澄ませ、人生の成功へと導くのではないかと思います。
人生経験による優れた人格も暗黙知かもしれないなぁ。
「”直感”は”暗黙知”と結びついた時にビビッとする」
これが私の考えです。
ビビッとした時に感じる”ワクワク”という感覚は、それを想像した時に自分のあらゆる暗黙知の引き出しが開き「やれそうだ!」と思った直感的な感覚じゃないかなと思います。
ワクワクした事をやる時は脳内から”ドーパミン”や”オキシトシン”という幸福物質が出ているし、暗黙知を最大限に使うから成功率が高くなるのかもしれませんね。
さあ、自分の直感を信じてみよう。
ちなみに”直感”の話でいうと、「ファーストチェス理論」というものもあります。