🦷歯の一生🦷
今週は歯の一生について簡単にご紹介します。
これまで歯科には歯が痛くなると通院するというのが一般的でした。ただ、歯が痛むということは既にむし歯になっているということになります。むし歯になるには歯みがきが適切にできていない、唾液による歯の再石灰化機能が正常に機能しないような食生活を行っている、など様々な要因があります。しかも、歯は一度むし歯になるとどうしても繰り返しむし歯になりやすく、むし歯になるたびに自分の歯が減って次第に小さな詰め物から大きな詰め物、歯を覆うような被せ物になっていき、最終的には歯を抜かざるをえないというのが歯の一生でした。
しかし、近年はむし歯が無くても定期的に歯科に通うことで、歯ぶらし指導を受けて適切な歯みがき方法を習ったり、クリーニングによってむし歯菌の温床となるプラークや歯石を除去したりすることでそもそもむし歯にならない、ならせないことを心掛ける予防型の歯科受診に変化しています。乳歯の生え始めから永久歯への生え変わり、その後の一生もむし歯のない健全な歯のままで過ごすことができる歯の一生が目標にされています。
また、定期的に歯科受診することで、むし歯とともに歯の抜ける原因となっている歯周病の予防にも繋がります。
日本歯科医師会と厚生労働省が推進する「8020運動」という啓発活動があり、これは80歳になっても20本以上の自分の歯を保とうという目標です。80歳以上で20歯以上ある方は全身の健康にも確実に良い結果があらわれているそうです。この目標の実現のためには少しでも早い定期的な歯科受診が理想になるので、お子様がむし歯などを訴える前に親子での定期的な歯科受診を始めてみてはいかがでしょうか。いずみ中山歯科では予防歯科に重点を置いていて、親子での歯科受診を推奨しています。また、親子に限らず、御夫婦で、さらにはおじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、お子様と3世代での歯科受診を行って家族の皆でお口の中の健全化を目指してみてはいかがでしょうか。