お口ポカン
マスク着用の期間が約3年に及びようやく着用の判断が個人に委ねられてマスクをはずす時間も増えてきましたが、マスク生活時にはマスクをしていることで息苦しさを覚えてより多くの空気を吸おうとどうしても口呼吸になってしまいがちです。口呼吸をしているとどうしても口が開いた状態が続きいわゆるお口ポカンになってしまいます。お口ポカンの癖がある(口呼吸)と唇が閉じないので常に舌が見えている状態(低位舌)になりやすいです。そうすると舌で前歯に圧力がかかる状態となり、前歯と上あごが前に出てきて出っ歯になってしまうことがあります。
このお口ポカンの原因として挙げられるのは鼻づまりやくちびるの筋力不足、さらに上述したように新型コロナの流行後はマスクによる鼻呼吸のしづらさ、息苦しさなどが挙げられます。
お口ポカンの癖があると上下の噛み合わせが悪くなり、ひどくなると出っ歯になってしまいます。他にも、感染症にかかりやすい、独特の顔貌になる、集中力が続かないなどの問題も起きやすいそうです。独特の顔貌とは、鼻が低め、上唇がポッテリして前方に突き出て、下顎は後ろに下がり気味でふっくらした様相になりやすいそうです。
お口ポカンは食べる機能だけでなく、感染症にかかりやすくなるなど全身への影響も出てきてしまいます。お口ポカンの癖があるお子様で、鼻炎などの鼻呼吸の妨げとなる原因がある方はまず耳鼻科で鼻炎などの治療をしてもらうようにしてください。鼻炎などの原因が見当たらない場合は唇を閉じるトレーニング指導を歯科で受け、根気よく続けて鼻呼吸の習慣を身に付けるようにしていきましょう。
また、マスク生活により大人でも口呼吸が増えて大人のお口ポカンも増加していると言われています。鼻呼吸と比べて口呼吸は感染症に感染するリスクも高まってしまいます。日頃から鼻呼吸を意識して過ごすようにしましょう。
上述のようにお口ポカンの症状が見られるお子様は鼻炎があるかないかなどを見極めて耳鼻科や歯科を受診するようにしてください。いずみ中山歯科でもお子様の歯科検診を行っていますので、お気軽にご相談ください。