ペットボトル症候群にご注意ください!
今日は日常に潜む体調不良をもたらすおそれのある行動の1つをご紹介したいと思います。
日本各地で連日猛暑が報じられる中、熱中症対策としてとても重要な水分補給を行うにあたって最も手軽に手に入るペットボトル飲料。自動販売機やコンビニ、ドラッグストアなど街の至る所で入手することが可能です。猛烈な暑さで喉が渇いて水分は摂りたくなるし、入手しやすいのでついつい購入機会が増えて当然口にする機会も増えていきます。そこで注意しないといけないのが「ペットボトル症候群」という症状です。正式な医学用語では「清涼飲料水ケトーシス」と言うそうです。ちなみに、最近はペットボトルで飲むことが多いので「ペットボトル症候群」と呼ばれていますが、糖分の入った飲料であればペットボトルに限らず缶入り、紙パック入りなどでも「ペットボトル症候群」は起こりえるそうです。
糖分の入った清涼飲料水やスポーツドリンクなど糖分の多い飲料を連日大量に飲み続けることでペットボトル症候群になってしまうと急性の糖尿病のような症状が起こります。
糖分の多い飲料をたくさん飲むことで、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が上がります。このように糖分の多い飲み物を飲み続けると高血糖状態が続き、尿の量が増えて脱水状態になります。喉が渇くので渇きをいやすためにさらに糖分の多い飲み物を飲んでしまうとより症状が進んで倦怠感や腹痛、嘔吐などの症状が現れ、ひどい場合は意識の低下や昏睡状態に陥ることがあるとのことです。
つまり、ペットボトル症候群は「糖分の多い飲料を飲む➡血糖値上昇➡喉が渇く➡糖分の多い飲料を飲む➡高血糖」という悪循環によって引き起こされるそうです。
一般的な清涼飲料水の糖分量は次表のとおりで、想像以上に多量の糖分が含まれています。水分補給には糖分の入っていない水やお茶(カフェインの入っていない麦茶などがベスト)などをこまめに飲むようにしましょう。また、カフェインの入っているコーヒーや紅茶のほか、アルコール飲料は利尿作用があるため水分補給には不向きな飲み物です。