見出し画像

『サンソンールイ16世の首を刎ねた男ー』観劇記録?・4/23(昼)

noteを始めてから早いもので…もうすぐ2ヵ月が経とうとしています。まあ今のところほぼ宝塚のことしか書いていませんが…。今回はちょっと違う話でも。

2004年のこと。
これは私が宝塚を観劇し始めた年ですが…それと同時に劇団☆新感線の『アカドクロ』と『アオドクロ』の面白さに衝撃を受け、そのままハマって早19年。
毎回は観られていないですが(7~8割?)「そんなに観てたっけ?」と年月の過ぎる速さにビビる今日この頃。今年の春公演は見逃しましたが、秋公演は絶対観たい!

そんな劇団☆新感線関連で案内が流れてきたのが…

『サンソンールイ16世の首を刎ねた男ー』

何が関連しているのかというと、脚本が劇団☆新感線の座付作家の中島かずき氏なんですね。それにしてもそそられるタイトルです♪「首を刎ねた」ってところが特に(←悪趣味だな!)。
宝塚でもお馴染みのルイ16世(主役になることはないけどね!)。ギロチンにかけられるのはもちろん知ってるけど、そういえば刑の執行をした人は考えたことなかったですねー。そもそも死刑執行人という職業があったことすら知らなかった…Σ(゚д゚;)

…というわけで興味が湧いてきたので観てきました。いつもの新感線のような笑いの要素は全くないけど(シリアス!)面白かったです。私にとっては後からじわじわ来るタイプの作品。
ただギロチン斬首の描写が何度も出てくるので、苦手な人にはオススメできませんが。

当時のフランスの死刑は、貴族が斬首刑、平民が絞首刑と決まっていると知り「へーっ!」って感じでしたが、親殺しは車裂きの刑(←どんなの?)の上、火あぶりにされたと聞いて…「ひえーΣ(lliд゚ノ)ノ」って思いましたね。しかも庶民の娯楽のようなものだったなんて(…恐ろしい)。

主人公シャルル=アンリ・サンソンという人物が実に興味深いですね。
人々から偏見の目で見られているにもかかわらず死刑執行人という職業に誇りを持っている。だけど死刑制度の廃止や人道的な処刑方法を模索しているという。そして医者でもある。…なんだかいろんなものがごちゃ混ぜになった人物だなと思いました。
「澱が溜まる」というセリフがありましたが(←うろ覚え)、よくもまあ耐えられるなと思いますね(今とは考え方が違うからか?)。自分の道を貫く姿は格好良い。

結局死刑制度は廃止にならなかったけど、苦痛の少ない人道的な処刑方法として開発されたのが、かの有名なギロチンなわけですな。

名前の元になったギヨタン博士との開発風景なんかも出てきます。
刃を斜めにすることを提案したり(切れやすく苦しみが少ないらしい)、ギロチンの模型を作ってみたりしているのが…ルイ16世。自分の首が落とされることに一役買ってるのだから、皮肉なものだと思いましたね。
それに執行人の負担や罪人の苦痛を減らすために開発されたはずなのに、かえって処刑が増えるというのも皮肉ですね(現代でもこういうことありますよね?)。

そのルイ16世ですが…今まで錠前作りが趣味の愚鈍な人物のイメージしかなかったけど、この物語では国民のことを思い、思慮深い人物な面がうっすら垣間見えます。
歴史物はどこに焦点を当てるかで、見え方が変わるから面白いですね。実際はどうだったんだろ?

ルイ16世やマリー・アントワネットはともかく、支持されていたはずのロベスピエールでさえ処刑されてしまいましたね…。
抑圧されて、不安や恐怖に駆られた民衆の力というか、群衆心理って恐ろしい…Σ(゚д゚lll)(現代でもこういうことありますよね?←2回目)

サンソン、ギヨタン博士と共に断頭台製作に関わった2人の若者の行く末の違い(1人は断頭台を作り続けて羽振りが良く、1人は革命で失われたものを作り直したいと建設の仕事に携わる)とか…
投票によってナポレオン皇帝誕生(共和制はどこへ行った?)とか…
なんだかいろいろ考えさせる作品でした。
あと「選挙行かなきゃ!」と思いました(←投票日だったので)。せっかく自分でいろいろ選べる世の中になったのだからね♪ヽ(*´∀`*)ノ


ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー


などと真面目なこと(そうでもないか?)を考えてるように見せかけて…実は歴史上の有名人が出てくる度に、頭の中では宝塚の映像が流れてました(*´σー`)エヘヘ

ロベスピエールとサン=ジュストといえば、雪組『ひかりふる路』(2017-18年)だよね…とサン=ジュストからロベスピエールへのバックハグ?が思い浮かび(←「なんでそこが出てくるかなぁ?」って思った。安定の変態ですな)。

ナポレオンが登場すれば「いろんな作品に登場するよね?」と思いつつ…星組『眠らない男・ナポレオン』(2014年)の戴冠式が頭にチラついて(←マント?がすごい!)。

マリー・アントワネットは…月組『1789』(2015年)のルーレットのドレスが回っていて(←それこそ演じた人はいっぱいるけど。今度この作品再演するしね)。

ルイ16世は…雪組『ルパン三世』(2015年)が頭をよぎった。なんで?(←確かに登場するけども!『ベルばら』とかじゃないのか?)

自動的になんでも宝塚に結び付けてしまう、自分の宝塚脳が恨めしい。…でもさすがに死刑執行人は宝塚で登場しないですね?(…除け者にしてごめんよ)
なのでとりあえず漫画『イノサン』(どうやらサンソンが主人公らしい←未確認情報)を読んでみることにしますヽ(*´∀`*)ノ(…でもいつになることやら?)

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集