2週続けて二人芝居を観ました(『GIRLFRIEND』『ウーマン・イン・ブラック』観劇記録)
6月は何の因果か(←ただの偶然)2週続けて観たのが二人芝居。普段は出演者の多い宝塚ばっかり観ているので、2人だけというのが結構新鮮でした。
【二人芝居・1週目】『GIRLFRIEND』(6/16(昼))
実は今年3回目のシアタークリエ(そういや2回目の観劇作品の話を書いていなかった)。後ろの方だけどセンターだったので観やすかったです。でもカーテンコールの写真撮影はムリでした(残念)。
主演の2人、ウィル役もマイク役もトリプルキャストなんだけど…知らない顔ぶれ(ごめんなさい(。-人-。))。
とりあえず観に行けて、しかもアフタートーク付きだったのでこの回を選びました(舞台裏って知りたくなりませんか?)。はじめましてなのでどんな感じかなあと思ったのですが、2人とも歌上手いですね。役に説得力があるというか、ウィルもマイクもきっとこんな人だよねと思わせてきます。
1993年のアメリカネブラスカ州の田舎町が舞台。学校に馴染めないウィルと人気者のマイク。およそ接点のない2人が高校卒業時にマイクがウィルに渡したカセットテープをきっかけに、次第に距離を縮めていく。それぞれに家族間の問題を抱えていたり、自分を偽っている部分があったりで、2人でいる時だけは自分でいられたのだろうな…なんて思いました。ウィルは内気な感じなのかと思っていたらよく喋るのな?それはマイクが相手だからなのかな?
とにかく観ていて最初から最後までずっとソワソワしてしまいました。互いに惹かれ合っているのになかなか核心をつかない、微妙な距離感がじれったくもあり…きっと2人ともどうしたらいいのか分からないんだろうなあ(「早くくっつけ!」と思ってしまった無粋な大人がここにいますσ(゚Д゚*))。なんとも甘酸っぱくて切なくて…2人にとってはキラキラした宝物のような時間だったんじゃないかな?
もちろん2人を取り巻く状況とか、今とは比べ物にならないくらい厳しいものだっただろうし。なんせ同性愛者だとバレたら殺されることもあるという恐怖もあるし。結局距離を置く選択をしたわけだから、いい思い出ばかりではないかもしれませんが。それでも未熟だけど純粋で眩しく美しい恋の物語がありました。
最後に2人が再会した時にどんな未来を選ぶのか…幸せになってほしいなと思います。
(自分の高校時代とか過去を振り返ってみても、こんな甘酸っぱい思い出とか、キラキラした青春なんてなかったぞ…ちくしょうめ!)
あっ!アフタートーク面白かったです。ここでは書けませんが、話の内容に思わず興奮してしまいました。心の中で狂喜乱舞ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
【二人芝居・2週目】『ウーマン・イン・ブラック』(6/22(昼))
久し振りの渋谷です(人が多いからあまり行きたくないけど…)。リニューアルされてから初めてのPARCO劇場は、縦方向に空間が広く明るくなった気がします。とはいえリニューアル前の劇場の記憶がないのですが…(何回も行ってるはずなんだけどなあ)。
『ウーマン・イン・ブラック』…何度も再演されているので、タイトルは前から知っていました。内容は知らずに一度観てみたいなと思ってチケット取ったら…ホラーじゃん!
ミステリーもサスペンスも血がどばどば出るようなやつも割と平気なんですが(別に好んで見ないけど)、幽霊系・心霊系のホラーは苦手なんだった…ヽ(ill゚д゚)ノ(←内容ちゃんと確認しときなよ!)
ちなみに妖怪は大丈夫です。
中年の弁護士キップスが過去の呪わしい体験を家族に語ることで解放されようと若い俳優を雇う(ちょっとこの辺の感覚が分からないけど…)。俳優が若き日のキップスを、キップスが出会った人々を、芝居として演じるという形で過去の出来事が語られます。最初は演技するのは無理だと言ってたキップスですが…結構ノリノリじゃないか?演じ分けがすごいですね。
観ている途中から過去の出来事なのか、現在進行形なのか…境界線が曖昧になって、臨場感がありました(怖さ倍増)。劇中劇の形式だからでしょうか?
館モノ(というジャンルがあるか知らんが)は入っちゃいけないだろう開かずの部屋が出てくるとか、暗闇の中を懐中電灯だけで進むのとか…なにか絶対ヤバいことが起こるだろうというドキドキ感が心臓に悪い。
悲鳴や変な音が聞こえるのとか、ホント勘弁してほしい…小心者なんで悲鳴が聞こえる度にヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!ってなってました。
でも本当の恐怖体験は館の中じゃなかった…!(詳しくは書けないけど)最後の場面でキップスが俳優に言ったセリフに、そしてこれから起こるであろう出来事を想像してゾワっとしました。これで終わりだとちょっと油断したところで突き落とされる。最後の最後でこんな恐怖を味わうとは思いもしませんでしたよ…Σ(゚д゚lll)
2つの作品を並べてみましたが、共通点は二人芝居ということだけ。でもどちらもドキドキ感を味わえる作品でした…甘酸っぱいのと怖いのとドキドキの方向は真逆だったけど!それに演者が2人だけだからなのか緊張感のある濃密な空間でした(正確には“2人だけ”じゃないですね?)。
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