子どもに「死にたい」と言われたら…①
子どもに「死にたい」と言われたら、誰だって動揺すると思います。
私もそうでした。
暗黒の日々を送りました。
子どものつらさに心痛めながらも、それをどうにもできない不甲斐なさ…
そんな日々の中で、心理学を勉強して色々と学んだ事、プラス私の体験で、こうすればいいかも…というのを書いてみます。
色んなことを早く知っておけば、もっといい対応ができたのに…って思います。
少しでも参考になれば、嬉しいです。
「死にたい」の意味
「死にたい」=「死ぬほどつらい」「現実から逃げ出したい」「生きるのに疲れた」「もう頑張れない」
という意味です。
まず、その気持ちに寄り添うことが一番大切です。
「死ぬほどつらいんだね」と言って、共感すること、手を握る、抱きしめる、「しんどいね」と、言ってあげる…
その子の年齢や性格、関係性などで、どういう風に伝えるかは異なるかもしれませんが、とにかくあなたの気持ちを受け入れるよ、わかろうとしてるよ、って伝えることが大切だと思います。
「死にたい」と言ってるって事は、「私の事をわかってほしい」「助けてほしい」と言っていること。そして、心の奥底では「死にたいけど本当は死にたくない」って感じてる、ってことです。
あなたの存在自体が尊い
「もし、あなたが死んでしまったら、私はとても悲しい」
っていうことを伝えてください。
「あなたは私にとってとても大切な存在。あなたが何をしても、何もしなくても、大切な存在である事に変わりはない」って。
存在自体を受け入れてもらえてる、という事が心の安定につながります。
思っていても、意外と伝わっていないことが多いです。
口に出すのが難しければ、手紙ででもいいと思います。
批判的な発言やアドバイスは、自分を受け入れてもらえていない、と感じてしまいます。
「がんばって」は、禁句です。
今までガマンして頑張ってきて、これ以上頑張れない状態なんです。
「受容」「無条件の愛」が一番の薬です。
心と体の休息
「死にたい」と言っている時は、とにかく疲れきっている状態です。
何も出来ないほどに。
とにかく休ませてあげましょう。
死にたい原因になっているものが学校なら、学校を休ませ、父親ならなるべく父親を離しましょう。
眠れないようなら、眠れるようなサプリを使ったり、病院で眠剤を処方してもらったりして、とにかく眠れるように手助けしましょう。
疲れきっている時は、普段なんともないことでも、強い刺激に感じられ、光や音がしんどく感じる事も多いです。
カーテンを無理やりあけられる事は、とても苦痛です。「眩しい」という苦痛と、「自分の意思を尊重してもらえていない」という苦痛で二重にしんどくなってしまいます。
太陽の光をあびるほうが、うつの改善が望めますが、無理矢理ではなく、状況を待ちましょう。
もし、落ち着いていて、余裕のある状態なら、手のひらだけでも日光に当てるといいです。
また、本人が望むなら、サングラスや帽子、耳栓やヘッドホン等を使用するのもいいかもしれません。
ノイズキャンセリングのヘッドホンは、生活音等を軽減してくれるので、発達障害で音が気になる人や聴覚過敏の人にとっても、いい品物です。
スキンシップやマッサージ等も心がほぐれるのにいいみたいです。
背中をさする、手や足のマッサージをしてあげる…手当てになります。
怪我をしている人が手当てを受け、包帯をしているのと同じように、心の怪我の手当てや包帯を見つけてあげるのも良いかもしれません。
「怪我」が治るには時間もかかります。
待ちましょう。
まだ動けないような時に、焦らないで。
良くなってきたら、リハビリもできますよ。
きっと大丈夫です。
待ち望みましょう。
次回は、栄養、食事、について書きます。癒しのペットの事も書けるかな…