仕事を丸投げすることと、任せることの違い
今回は、仕事を丸投げする人とそうでない(きちんと仕事を任せる)人の違いについて、整理してみたいと思います。
様々な種類の仕事がある中で、自らがその全部を行うのは正直かなり非効率です。
世の中には各分野ごとに専門家(スペシャリスト)がいるので、自分が苦手な事や要領を得ない事は自分以外の人にその仕事を振ってしまった方が良いこともたくさんあります。
#私の場合はデザインとか単純作業とか掃除が苦手
#デザインセンスは皆無
それはそうなのですが、その仕事の振り方(任せ方)においてかなり雑な人(完全に丸投げしてしまっているような人)が意外と多くいてもったいないなと思うので、少し具体的に掘り下げて整理してみたいと思います。
#自分では気づいていないかもしれないが
#傍から見るとよく分かる
#自戒を込めて
仕事を丸投げする人の特徴
仕事を丸投げする人の心の中を予想してみると、こんな感じかな?と思います。
・めんどくさい(行動力の欠如)
・責任を取りたくない(責任感の欠如)
・けどおいしいところは持っていきたい(テイカー<与える事よりももらうことを優先するタイプ>の特徴)
もう少し具体的に書くと、
・口は達者だが、自ら動こうとはしない
・仕事を丸投げした後、進捗をしっかりと確認しようとしない
・何か問題が発生したとしても、自分は無関係を装うことが多い
・見てくれや体裁を整えるだけで、中身が伴っていないことが多い
・失敗を認めない
自分が出したアイデアは特別なものと信じていて、それを周りにバンバン宣伝する割に、自らは行動しない
自分が提案したアイデアが、他人の力で形になり上手くいった際には自分の取り分を主張するのに必死で、
上手くいかなかった際には他人のせいにするか、自らの出したアイデアが凡庸だったとは認めない
ここまで具体的に書くと、仕事を丸投げする人の特徴がかなり見えてきたような気がします。
仕事をきちんと任せる人の特徴
これとは反対に、きちんと仕事を任せるとはどういうことか?というと、
・他人に任せた仕事が気になって仕方がないので、ちょくちょく進捗を聞いてくる(うっとおしいと思わないであげて下さい)
・任せた仕事が上手くいかなかった際に、一緒に振り返ってくれる
・任せた仕事が上手くいかなかった際の補填をしてくれる
・失敗から次に活かせるように、情報の共有を積極的に行おうとする
個人単位ではなく、組織(チーム)全体として見ているかどうかであり、その点で丸投げする人とはっきりと区別できるかと思います。
なぜ、仕事を丸投げしてしまうのか?
ズバリ、めんどくさい、責任を取りたくない、に尽きるのかなと思います。
仕事の量があまりにも多いとか、自分の仕事の線引きを狭くしてしまっているとか、
そういう人は何事もめんどくさいと思ってしまいがちです。
#特にイレギュラーには敏感に反応する
医療や介護の場面では様々な職種が1人の患者さんに関わるわけで、
自分の仕事はここまでという線引きをするのではなくて、なにごとも自分事として捉えて、様々な方面の情報をなるべく自分なりに集めたり相談したりして解釈を深めていくことが大事だと思います。
その仕事に対する対価が割に合っていない、そもそもそんな責任ある仕事に就くことを望んでいない、
という人も多数派でいると思います。
#やらされている
医療や介護の仕事に就く人たちは、基本的に困っている人を助けたいという優しい人が多いはずですが、その仕事内容に対する対価が割に合わないとなかなかモチベーションを持続できないこともあります。
(ボランティアも完全無料ではなかなか続けることは難しく、資源があるからこそ継続できる側面がある)
医療費や介護費の抑制が社会全体の課題としてある中で、1つ1つの現場で長期的なビジネスモデルをどのように築いているかが重要な点かと思われます。報酬以外においても、医療や介護のスタッフ1人1人のモチベーションを下げないような仕組みが絶対的に必要です。
そういった仕組みが出来て、実績が出来てくると、責任のある仕事においてもやりがいを感じられるようになり、キャリアアップ(責任のある仕事に就きたいという意欲)の良いサイクルが生まれるのではないかと思われます。
仕事を丸投げする人は、上記のような職場の環境によって主には出てくるのではないか?というのが私個人の意見になります。
#持って生まれた丸投げ気質 (他力本願)の人もいるかもしれない
仕事を丸投げされないようにするためには?
誰しもが仕事を丸投げされたくないと思うはずです。
ではどうすれば良いか?
①そもそも丸投げしてくる人が少なくなるようにする対策
②もし丸投げされた際に取る対策
上記の2つに分けてみます。
まず1つめの対策としては、
・経営者や管理者といった立場の人がビジネスモデルや仕組みを変えてくれるのを待つ(もしくは働きかける)
・仕事を丸投げしてくる人が多い職場からは離れる
・自らが新たな組織やチームを発足させる
そうは言っても、なかなか今の職場を辞められないという人も多いかもしれませんが、
限りある自分の人生であり、仕事は重要な社会活動でもあり、そういった部分を再認識して考え直してみてはどうでしょうか?
2つめの、もし丸投げされた際に自分が取るべき行動ですが、
・その場できっぱりと断る
・丸投げされた仕事に一切手をつけずに放置する(成果を出さないようにする)
・開き直ってポジティブにその仕事をこなす
書いてはみたものの、これはなかなか出来ないと思います。
特に医療や介護の現場では、丸投げされた仕事を断ったり放置したりして一番に困るのは「患者さん」であり、それが分かるからこそ断れない・放置できないという状況になります。
#丸投げした人はある意味確信犯だが
だからこそ、丸投げされた仕事に対して開き直ってポジティブにこなせるのか、そうでないのか、をきちんと分けてみて、
そうでないのであれば、仕事を丸投げしてくる人が多い職場からは離れる、という決断を真剣に考えるべきだと思います。
(仕事を丸投げしてくる人が多い職場というのは、新しいアイデアや提案なども出にくく、昔からのやり方をずっと続けている傾向にあって閉鎖的になりやすいです)
まとめ
さいごにまとめてみると、
・仕事の中には自分以外の人に任せた方が良い仕事もたくさんあるが、意外と丸投げにしてしまっていることが多い
・丸投げすることと、きちんと仕事を任せることは別物
・丸投げしてくる人の特徴は、自ら行動せず責任感が無い割に自分の取り分は主張してくる傾向にあって、なるべく近づかないようにするのが一番
・職場の仕組み自体が丸投げしてしまう人を作り出している側面もあり、対策としては、その仕組みを変える努力をするか、その職場から離れるか、開き直ってポジティブにその仕事をこなすか、に概ね分けられる
こんな感じかなと思います。
私自身もスタッフさんに対して仕事を任せているつもりが、丸投げしてしまっていることがないように、気をつけていきたいと思います。
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