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75 アメリカの大学入試、SATの数学ってどんな問題?
数学は、とにかく問題を解くだけ。
大学の適性試験と言うと、日本の共通テストのイメージで、すごく難しいんでは?と思ってしまいますが、SATはむしろ基礎的な学力を測るものなので、問題は難しくありません。
それもシンプルな問題が大量にあり、時間内で素早く解いていく感じ。
娘はダメだけど、普通の日本人ならめちゃくちゃ得意なやつじゃないでしょうか。
だから、カレッジボードの他、カプラン、プリンストンレビュー、バロンズといった出版社から出ているSAT用の問題集を使ってどんどん問題に慣れて、早く解けるようになる練習をすればいいんだそう。
しかし、娘にはそんなシンプルな問題がものすごく難しくて、最初の頃は1問解くにも答えを見ながら、
「なんでこうなるのかわからない・・・。」
とぼーぜんとして、いちいちつまずいていました。
それでも、勉強すること自体は決して嫌いじゃないし、何しろアメリカの大学に行くことが小学2年生の頃からの夢です。
苦手な数学だからといって、そこであきらめて試合終了になるわけにはいきませんでした。
「じゃあ、数学の先生に教えてもらえば?」
と、先生に解き方を教わるように言って、放課後に教えてもらうことに。
アメリカ人の数学の先生はもちろんSATをよくわかってらっしゃるので、受験までサポートしてくださることになりました。
といっても、ほんとにシンプルな問題ばかりなので、受験のテクニックとかいうほどのことはありません。
1年、2年とひたすら問題を解き続けていくと、さすがに娘もわかるようになっていったようです。
文章を理解することが難しい特性のため、文章題にはずっと苦戦していましたが、受験期が近づく頃には、なんとか時間内で解き終えられるように。
問題の中身は。
では、いったいどんな出題内容なのかというと、こんな感じです。
代数学の基礎 / Heart of Algebra
連立方程式、不等式、関数、グラフ
上級数学の入門 / Passport to Advanced Math
二次方程式、指数式、単語問題
問題解決とデータ分析 / Problem Solving and Data Analysis
確率、比率、パーセンテージ、グラフ、表
追加トピック / Additional Topics
幾何学、三角法、複素数
実例は、こちらのカレッジボードが出しているサンプル問題で見ることができます。
前半は英語、30ページ以降が数学になります。
https://satsuite.collegeboard.org/media/pdf/sat-practice-test-1-digital.pdf
ほんとにシンプルでびっくりじゃないでしょうか。
私なんかはもう全部忘れちゃってるので、「えーっと、どうやるんだっけ?」ってのも多いですが、
4x+5=165
のxとかは、さすがに見ただけでわかります。
しかも、日本の入試とは根本的に違う点がいくつかあるんですよね。
それについて次回お伝えします!