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3 小学1年生で「基礎英語1」を始めて知った、フォニックスの効果。

「私もラジオで英語を勉強したい。」
と何度も言う娘に、
「小学校に入ってからね。」
と待たせたのは、本当に自分で学んでいく意欲があるのかどうか、様子を見た部分もありました。

親がやらせたいからと無理やり習い事をさせてもあまり身にならないことは、みなさん知ってますよね。
それでもやらせた方がいいのではと思うのが親心で、決して間違いではないでしょう。

ただ、今の子は何でも親に先回りして与えられてしまい、受け身になりがちじゃないでしょうか。
本当に自分のやりたいことなら、自分でつかみ取っていく。
何かを成し遂げるには、そういうハングリー精神も大事なのでは・・・?


私はそんな考え方だったので、娘はお受験どころか習い事一つしないまま、小学校入学の時が来ました。
入学と同時に、4月から待ちに待ったNHKのラジオ講座「基礎英語1」を始めることに。

娘としては、周りの子はみんな何かの習い事をしたり、お受験塾に行ったりしていて、自分だけ何もないのが寂しかったようです。
テキストを買ってやると、
「〇〇ちゃんの習い事〜!」
と大喜びで、さっそくどんな内容か見ていました。


そこで、まったく予想してなかったことが。

「Hi, Taro。
It's nice to meet you.」

う、うん・・・?

「Nice to meet you too!
He is my brother...」

みたいな感じで、テキストを見ながら単語や文章を読んでいるんです。

「え、そんな単語知ってるの?」
「ううん、知らないけど。」

と、初めて見る単語でも、それなりに発音できてしまう。


これは、 娘が天才とかいうことじゃもちろんありません。
遊びながらフォニックスをやっていたおかげで、文字と発音の関係性が自然に身についていたからなんです。

例えば、「Like」なら「L」「i」「k」「e」のそれぞれの発音を、つなげて発音すればいい。
最後につく「e」は発音しないことが多い。
そんなことが、なんとなくつかめていたようです。


アルファベットの発音が身についていると、単語や文章を読むときの発音も、日本人らしいカタカナ英語な発音ではなく、ネイティブに近い感じになります。

たとえば「Desk」なら、普通は
「ああ、デスクね。」
と認識して、「デスク(Desuku)」と日本語的な母音が入る発音になってしまいがちじゃないでしょうか。

それがフォニックスが身についていると、「D」「e」「s」「k」という4つの文字のつながりとして認識し、それぞれの文字の発音をつなげて「Desk」と発音できる感じなのです。


英語はフォニックスから、っていうのは聞いたことがあったけど、こういうことなんだ。
ここまで効果があるものなんて、知らなかった〜。
と、私も娘を見て初めてわかりました。



そうして、娘のラジオ講座生活がスタート。
何年も我慢してきた分、本人の気合が入っているので、毎日朝6時からのレッスンを楽しみに早起きします。

特に最初の頃は会話文も短く、先生の後について発音しているだけで、自然に覚えられてしまう。

「It's nice to meet you.」
「Nice to meet you too!」

毎日新しいダイアログ(会話)を聞いては、うれしそうに一日何度も暗唱しているので、
「ほんとに英語がやりたかったんだなぁ。」
とほほえましく見ていました。


ところが、それでうまくいっていたのは、最初の2ヶ月くらい。
娘の表情は日に日に暗くなっていき、小学校1年生の1学期が終わる頃、ついに限界が来てしまったのです。


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