仲野いずみ(齋藤)

北海道長沼町にプロジェクト学習型の認可小学校を設立した、NPO法人まおい学びのさとメンバー。男二児の母。メンタルトレーナー。植松電機さんUEパートナー。ロケットマイスター。 息子たちは不登校生活6年目。ホームスクーリング家庭。教育で日本を変えたいと思っている母。

仲野いずみ(齋藤)

北海道長沼町にプロジェクト学習型の認可小学校を設立した、NPO法人まおい学びのさとメンバー。男二児の母。メンタルトレーナー。植松電機さんUEパートナー。ロケットマイスター。 息子たちは不登校生活6年目。ホームスクーリング家庭。教育で日本を変えたいと思っている母。

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小学校というひとつの社会

この記事は、かなり個人的な主観で書きます。 子どもが学校へ行き渋るようになった頃、わたしはその原因をなんとか突き止め、潰していこうとしていた時期がありました。 先生たちと話し合いも何度かし、許可をもらい、毎日子どもと一緒に学校へ行っていた時期もあります。 教室の外から子どもを見守り、大丈夫そうだなと判断できれば帰宅する。子どもからいて欲しいと言われれば、校内をあちこち散策しながら、何時間も待っていたりもしていました。 そんな生活の中で感じたことは、「小学校というひとつ

    • どうして不登校を選んだの?後半

      ・  子どもが不登校を選びたがっていることや 学校に対する違和感を      私はあえてあちこちで口にし、様々な人からたくさんの助言をもらってみた。       私の不甲斐なさや努力不足、我が子の忍耐力の無さを指摘するような、聞くのが辛くなるような助言ばかりだった。                しかしそれで気が付いた 誰しもが見えない未来に対して不安を抱いている という事実。             どうして学校へ行きたくないのかを 長男に改めて何度も聞いてみたりもした。

      • どうして不登校を選んだの?前編

        なぜ不登校を選んだのか 正確には、不登校を選びたいと言った息子たちの想いを、保護者としてなぜ受け入れる選択をしたのか        そして今、出した結論に全く不安を抱えていないのか      よく聞かれるこれらのこと 5分10分では語り尽くせないほど 理由と根拠がたくさんあります                    保育園が大好きで 休みたくない!と泣くほどだった長男 1年生になることも楽しみにしていた       そんな長男が 1年生になったばかりの6月頃から 帰宅後に親

        • 写真展開催します

          あまりにも愛おしくて隠し撮り❤️ 大人と子どもで 放課後図書室で寝転んで すっごく楽しそうに話してた まおい小ではこんな姿をよく目にする (平和じゃない時間も沢山あるよ 笑 )            今日学校に行くと ラジコンが流行っていた 月曜日まではそんなことなかったのに             ラジコンのタイヤについて熱弁してくれる子 わたしをラジコンで追いかける子 ラジコンを足にあててくる子       そのうち何か問題が起こると 「ラジコン」がミーティングの議題

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        小学校というひとつの社会

        マガジン

        • 不登校児の親の生活
          3本

        記事

          わがやの「ホームスクーリング」②

          わがやの不登校生活が2年目に突入した頃 不登校生活をかなり前向きに楽しめるようになっていたわたしと子どもたち。     小学校の学校給食も完全に止めてもらい、自分たちの大切な1日をどう過ごすのか を考えることに磨きがかかってきていました。 この頃になると、子どもが選んだ 不登校 という選択をまるっと受け入れたことを責められたり、家庭で座学させていないことを「無責任だ」といわれることも少なくなっていました。 言われても気にもならなくなってきていたのもあるのでしょうが、思い

          わがやの「ホームスクーリング」②

          教育に関心を持つってことは、日本の未来への投資活動なんだ

          2024年1月20日、北翔大学円山キャンパス「夢みる小学校」上映会に参加させていただきました。 夢みる小学校を観るのはもう何度目かわかりませんが、何度観ても新たな学びが得られます。 大学生の方々が企画された上映会ということで、参加者の年齢層がとても若く、とてつもなく喜びを感じました。 映画上映後の、今井翔太(まおい小教員)と楢山康太(NPOまおいメンバー)、中村清ニさん、佐藤しんちゃんさんによるパネルディスカッションがとても良かった! 映画の中の話しというだけでなく、

          教育に関心を持つってことは、日本の未来への投資活動なんだ

          不登校に苦しむのなら

          「不登校」でいることを      甘えだ 過保護だ 心配しすぎだ という言葉を聞くたびに思う。            この人は経験したことがないんだな。       子どもの心が 目の前で潰れていく姿を目にしたことが 子どもが生きることを 辞めてしまうかもしれないと感じたことが                     ごめんなさい 学校行けなくてごめんなさい              私の胸の中で泣きながら息子がこの言葉を言った時、涙が止まらなかった。 なぜわたしは、我が子

          不登校に苦しむのなら

          わがやの「ホームスクーリング」①

          春がやってきました。小学校の担任の先生や、教頭先生、校長先生などが替わる時期です。この時期には、毎年恒例となった質問をたくさんされ、毎年恒例となった回答をたくさんします。 不登校生活4年目に突入した我が家が一番多くされる質問は、毎年変わらず「勉強はどうしているんですか?」です。 私はまず、この質問に「勉強って座学のことですか?」と聞き返しますが、ほとんどの方がこの質問に無言になってしまうので、「通常の小学校で行っているような教科書に沿った勉強はどうしているのかという意味で

          わがやの「ホームスクーリング」①

          「教員」という素晴らしい人たちの環境

          まおい学びのさとの活動が、昨年末頃、北海道からの設置認可了承を得て、先日、Yahooトップニュースにもなり、ABEMATVさんや本当にたくさんのメディアに取り上げていただき、とても多くの問い合わせが届いている状況が続いています。 そんな中、「なぜ、自分の子どもを通わせるわけでもない学校をつくるために、お金や時間、労力を注いでそこまでできるのですか?」と聞かれることがとても増えました。 わたしの子どもたちは、2023年4月に開校を目指す まおい学びのさと小学校 には、年齢対

          「教員」という素晴らしい人たちの環境

          お知らせと感謝

          【大切なお知らせと感謝】 日頃より「NPO法人まおい学びのさと」の活動を、ご理解ご支援くださっているみなさま、本当にありがとうございます。 私たちは、北海道に体験学習を中心とする私立小学校の設立を目指し、活動を続けてまいりました。 去る2021年11月30日に行われた私学審議会にて、設置計画申請の「了承」を得られたことをご報告いたします。 すでに、今朝の北海道新聞 岩見沢・南空知版をご覧くださった多くの方から「おめでとう」の声が事務局に届いております。ここまでくること

          尊い願いは誰かを救う

          うまくいかないことってたくさんありますよね。頑張ろうと力が入れば入るほど空回りしてしまったり。 対人関係での悩みだと、相手は変わらない。だから自分が変わるしかない・・・とわかっていても、つい相手に変化を求めてしまったり。 3月1日夜、clubhouseで植松社長の声を数ヶ月ぶりに聞けました。もう心の底から癒やされました。なんだか泣けてきてしまうほどに。企画してくださった方々に感謝です。 clubhouseはアーカイブが残らないので、あの素敵なお話をもう一度聴き返せないの

          尊い願いは誰かを救う

          ジャッジしない優しさをもちたい

          物事には多くの見方や視点があります。その中の、どの視点から、その物事に向き合うかによって、自分の意見や感じ方が大きく変化することは言うまでもありません。 わたしは、自分が活動していることの内容をできるだけ多くの人に知ってもらうために、いくつかのSNSを利用しています。その中でも、いつも「怖い」と感じてしまいがちなのが Twitter です。 Twitter は発信できる文字数も少なく匿名性も高い。そのため、投稿した、たった数行の文字列を読んだだけで、投稿者の状況を把握した

          ジャッジしない優しさをもちたい

          たいせつにするということ

          「自分を大切にできない人は、人を大切することもできないよ。」という言葉をたまに耳にします。それはごもっともなご意見だと思うのですが、では、「自分を大切にする」とは、具体的にどう行動することを指すのか。それを知らない人がものすごく多いなと感じます。     日本の現代社会の中では、「自分を大切にする」ことよりも、「周りに合わせる」「気持ちを押し殺す」ことを教わる機会の方が圧倒的に多いと思います。そのためわたしは、自分を大切にすることの重要性を、子どもたちに伝える機会を多く持つよ

          たいせつにするということ

          Uni Zone という価値観

          昨日は、まおい学びのさとメンバーの山内と、Uni Zone さんを訪問させていただきました。UniZone さんとは、株式会社植松電機さんの持つ、就労継続支援A型事業所です。 2020年9月5日、はじめて植松電機さんの植松社長の講和を生で聞かせていただいたとき、一番わたしの心が反応した内容が、UniZone さんに関するお話でした。行ってみたい!この目で見てみたい!!と、ものすごく強い衝動にかられました。 わたしの息子は、現在9歳と8歳。ふたりとも、5歳の時に保育園の先生

          Uni Zone という価値観

          わがままってなに

          不登校を選択し生活していると、たまに、「いつも好き勝手にばかりさせていて我が儘に育つと思うよ。」と言われることがあります。私は、「我が儘」という言葉が大好きです。本人の意思が感じられる言葉ですから。 でも、上記の様な使い方は好きではありません。相手の生活のごくごく一部しか見ずに何かをジャッジしてしまうという行為と、人が意思を持ち行動することを、「自分のことしか考えられなくなる」という視点で受け取られてしまうことを残念に思います。 子どもは、子どもの都合だけで全て思い通りに

          わがままってなに

          信じる力があるということ

          先日、きのくに子どもの村学園の中学生のみなさんが、まおい学びのさとを訪れてくださいました。 私たちが開校を目指している「まおい学びのさと小学校」は、きのくに子どもの村学園がモデルです。そのため、まおい学びのさと説明会へ参加してくださった方々からの質問には、「きのくに子どもの村学園では・・・」と、答えさせていただく場面が多くあります。 「本当に学力重視の教育ではなくても、子どもの将来は大丈夫なのでしょうか」と、かなりの頻度で聞かれます。そういった方々に「大丈夫ですよ。」と答

          信じる力があるということ