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こころは後回し

心と書くと
こころが苦しくなる
脳のなかをいくら探しても
こころは見つからない
こころに裏切られた
記憶は代々受け継がれてきた
錯誤さくごのネットワークでできている
 (ある脳科学者の研究日誌から抜粋)

こころは
からだの奥の暗闇に浮かんでいる
海がうねる
こころがうきうきする
君の海とぼくの海を
水路で繋ぐことができたら
こころのどこかで
水圧が釣り合うことだって
あるだろう?
たとえ遠く離れていたとしても
 (ある三流詩人の詩『こころ』からの長い引用)

君にはこころが10個あって
体のあちこちに隠してある
ぼくのこころはどこへ行った
こんな時に

バッテリー残量が3パーセントを切りました
まもなく画面が暗くなります
すぐに充電器に接続してください
こころは後回しにしても大丈夫です

(突然ですが)
私の『オーディション』という詩が、
『ココア共和国』11月号の佳作に選ばれました。
noteには投稿していないので、
Amazonの KIndle版でしか読めません。
275円です。
読んでみてください。
他にもいろんな人の面白い詩や文章が見れます。


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