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いい本にまた出会ってしまいました

今日は、図書館から借りていたとある本をちょっとのつもりで読み始めたら止まらなくなっちゃって、ついつい夢中になって読んでおりました。

その本は
紀里谷和明著 地平線を追いかけて満員電車を降りてみた

これ、本気でやばい本です。
人生に行き詰まった人が対話しながら不思議な出会いをとおして自分と向き合わされ、自分の根本の原因にたどりついていく自己啓発小説。

正直、図書館で借りて読むような本じゃなかった。
買って、手元に置いておいて、ことあるごとに手に取りたいような、子どもの目に入るように家族の本棚に置いておきたいような、そんな本です。

著者はご存知だと思うのですが、宇多田ヒカルの元旦那さんで、映画監督。
本気のクリエイターが、ご自身の実経験から生み出した言葉は、そこらへんの自己啓発本よりもだんぜん力強く、心に迫ります。

「生きる」って、本来はシンプルなことなのに、社会によって複雑にさせられていて、自分のほんとうの気持ちすらわからなくなってしまっている人たち。
物語のなかで、丁寧に問題点を指摘され、問いを重ねてくれているので、自己対話が苦手な人も、こういう風に自分に問いかけをすればいいのかと、道筋をつけやすくなると思います。

そして、いかに自分が不毛なことで悩んでいるか、も、いかに自分が本質的に生きることをサボっているか、も突きつけられてしまうのです。

男性の文章なので、ふわっとしがちなこともしっかり論理立てて説明してくれていて、しかも、逃げ道をちゃんと塞いでくるので、これ読んじゃったらたぶん逃げられません。スルーしようとしても、ずっと追いかけられそう。

著者もそう意図されて書かれているんだろうと思います。
厳しいけど優しい。難しいけどシンプル。
かなり丁寧に、具体的に書いてくれているので、「言ってることはわかるけど、、で?」ってことにはならない。

もう、まだまだわたしなんて甘ちゃんだわーーと自分に絶望です。
それでも、どう生きたいかは、いつでも自分で決められる。
前に進むしかない。

あともうちょっと、残りを読むのが楽しみだけど、読み終わるのが惜しい。
まだ途中なのに、紹介せずにはいられませんでした。

成功したいあなた、自分を好きになれないあなた、やりたいことが見つからないあなた、仕事がうまくいってないあなた、人生を諦めかけているあなた、に贈る物語。
心になにか引っかかった方はぜひ手に取ってみられてください。

Enjoy your life!
イズミ

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