【 おまじないの言葉 】
先日、ある友人とコロナ以来ゆっくり話す機会を持ちました。
40代に入ると若い頃と比べて、友人との会話内容がずいぶん変わってきたなーと思います。
何を話しているかと言うと、健康や人生観についてですね。
それらが、最も多いような気がします。
私のその友人が「私たちは今までの人生で色々経験してきたし、これからもし苦境に立たされた時がきたとしても乗り越えていけると思うの」と言ってきました。
そして彼女は続けて、
「あの言葉はすごくパワフルよね、おまじないの言葉、’わたしは大丈夫’」
私は、「あー」と言って、その瞬間、すっかり忘れ切っていたその’おまじないの言葉’、そしてそれを使ってみた時のことを思い出しました。
あれはそう、2013年のある日のこと。
私は大きな壁に打ち当たりました。
他の人はどう思うか分かりませんが、当時の私にはなんせ一大事。
考えれば考えるほど、心が辛くなって、なぜか涙が自然に出てきて、ウロウロ部屋の中を歩きながら、どうしよう、どうしよう、とすっかり路頭に迷ってしまいました。
もう絶望的、どうしたらいいのか分からない。
と、その瞬間にして、以前、インターネットスクールで出会った少し年上の女性が、教えてくれた言葉を思い出しました。
「あのね、RINさん。なにが起こっても大丈夫だから。
何か苦しいことが起きたとしても、わたしは大丈夫って3回言って
ごらん?
わたしは大丈夫、わたしは大丈夫、わたしは大丈夫、って。
口に出していうの。
わたしは大丈夫、わたしは大丈夫、わたしは大丈夫、って。
そしたら、ほんとに大丈夫よ。それを乗り越えれるから。
私はいつもそうしてるのよ。」
その女性は、「わたしは大丈夫」という言葉を何回も繰り返し私に言い聞かせました。
そんなことがあったなと思い出してみたけど、その言葉がでてこない。
涙が止まらず、どうしていいのか分からず、次第に過呼吸っぽくなって、どうしたらいいのか更にわからず、ビニール袋を持って、とにかく部屋の中をウロウロしてるだけ。
「わたしは大丈夫、わたしは大丈夫、わたしは大丈夫、って。
口に出してね、言うの。
絶対、大丈夫だから。」
私の頭の中で、勝手にネガティブな想いが私の心を攻撃して、どんどん苦しくなってくる。
「嘘と思ったらやってみて。
本当に効くから。
私はいつもやってるのよ。
本当に効くよ。」
自分しかいない部屋で、涙をつらつらと流しながらビニール袋を持ちながらウロウロしてしていた私の口がとうとう開きました。
「わたしは大丈夫」
とりあえず、一回言えた。
そのあとの2回がすぐには続かなかったのですが、ウロウロし続けてていると、
また私の口が開きました。
「わたしは大丈夫」
部屋を歩き回ることは止まらなかったのですが、でも、今度はすぐに2回目の言葉が続きました。
「わたしは大丈夫」
2回言えた。
そしたらすぐ3回目。
「わたしは大丈夫」
それでも、心が落ち着かない私は、また更に続けました。
「わたしは大丈夫」
「わたしは大丈夫」
「わたしは大丈夫」
とにかく何も考えず、その言葉を続けてみました。
「わたしは大丈夫」
「わたしは大丈夫」
「わたしは大丈夫」
「わたしは大丈夫」
「わたしは大丈夫」
「わたしは大丈夫」
・・・・
何回続けたことでしょう。
「わたしは大丈夫」を。
「涙止まったやんか。」
もしあの時、誰かが私の部屋に入ってきて、そんな姿の私を見たら、完璧ヤバイ人と思われてましたね。
でも実際、効いたんです。
そのおまじないの言葉が。
最近話した私の友人もまた、その言葉を一度試したことがあること、私と同じように効き目があったことを話してくれたのでした。
今ではそんな自分の体験をちょっとした過去の笑い話にしながら、でも友人の身の上に辛いことがあったりすると、必ずこの話を伝えたりしています。
私もその後、あの時以外に何回か使ったことありますが、本当に効くんです。
「わたしは大丈夫」のおまじないが。
インターネットスクールで出会った女性とは、オンラインのみで一度も実際お会いしたことがありません。
一度、お礼を言いたかったなー。
ありがとうございました、って。
私たちにも、効きましたよ、って。