ピアノと私
私は昔からクラシックが好きである。
辛い気持ち暗い気持ちを抱いたときに曲を求めるようになった。
何の気なしにCMからベートーベンの「月光第一楽章」が流れてきた。
私は「なんていい曲なんだろう」と思った。
ネットで調べたら『月光第一楽章』であることが分かったのだ。
暗くてどんよりしてて本当に落ち着く・・・。
私は明るい光の中にいるよりもほの暗い明るさの方が好きだ。
「月光」という題目に似合う、月の光しか照らしてないような世界・・・
世界観に浸っているとふいに涙が零れる事がある。
音の流れに身を任せながら涙を流しているとすごく気持ちがいい気がする。。。
「はあ、、っ」一息ついて、また一から始めようか。
ーーーーー線維筋痛症の症状が手の指先に顕著に出る私は、日常生活も困難だったし、『いっそ指先が無くなってしまえばこの痛みとはさよなら
できるんではないか』と思っていた。
・・・思っていたが、それを思いとどまらせてくれたのはそう『ピアノ』の存在である。
指が無ければピアノは弾けない。指が無くなってもいいの?
ーーーそんな風に自問自答をした。
私は大袈裟でもなんでもなく、ピアノのお陰で指を失わないで済んだのだ。
ほんとうにピアノに救われた。
今では弾ける曲をみんな忘れてしまったけれど、また弾きたいな・・となんとなく思う。
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