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自然とアート思考の中で育つプレゼン力〜「お芋のデパート」と改善の工夫〜


VERIARTイノベーター育成プログラム
たき火✖️アート思考ワークショップ
では、自然体験と創造力の融合を通じて、子どもたちの自己表現力やプレゼン力を育むことを目指しています。
今回のワークショップの中で、特に印象的だったのは、自分で創り上げたたき火アートに意味を込めて発表する過程と、観察と改善を通じて学びを深めた瞬間です。

「お芋のデパート」
たき火アートに込められた発想力


ある子どもは、焼き芋をするために工夫して組み上げたたき火アートに「お芋のデパート」というタイトルをつけました。その理由を発表する際、次のように話しました:

「たき火の中にいろんなサイズの芋を並べたら、デパートの売り場みたいだと思ったからです。」

この発表は、たき火という一見シンプルな活動の中に独自の視点を見出し、それを楽しさを込めた言葉で表現したものでした。他の子どもたちや参加者からも笑顔が広がり、共感の輪が生まれました。

「よく燃えるものを下に入れる」
改善の工夫と理由を発表


もう一人の子どもは、自分のたき火がうまく燃えなかった際に、プロの実験を見て学び、改善しました。プロの講師が行った燃えやすさの実験では、枯れ草や小枝のような小さな燃えやすい素材は燃えやすい。ただしすぐ消えてしまうので、大きな木に火をつける工夫が必要だと解説されました。その様子を観察して学び、以下のような改善を実行しました:

枯れ草や細い枝を薪の下に置き、燃えやすい層を作ることで火のつきやすさを向上させた。

発表では、この改善の背景を次のように説明しました:

「たき火が燃えやすいように枯れ草をしたに入れました」

他にも薪の組み方を井形に組んでいる様子も見られて、プロに褒められていました。

この発表には、観察力、課題解決力、そして学びを表現する力と自分の言葉で共有するプレゼン力が詰まっていました。

たき火✖️アート思考ワークショップで育まれるイノベーターの力

たき火アートと改善の発表を通じて、子どもたちには以下のイノベーターに必要な力が育まれていることがわかります:

1. 観察力

プロの実験を注意深く観察し、その結果を自分の行動に反映させる力は、すべてのイノベーションの基盤です。

2. 課題解決力と創造力

たき火がうまく燃えないという問題に対して、自分なりの改善策を考え実行するプロセスは、課題解決と創造の連動を示しています。

3. プレゼン力と共感力

「お芋のデパート」や「よく燃えるものを下に入れる」という具体的な事例を、自分の言葉で他者にわかりやすく伝える力は、アイデアを広め共感を得るために不可欠です。

ワークショップが生むプレゼン力の変化


このワークショップを通じて、子どもたちのプレゼン力には以下のような成長が見られました:

1. 自分の作品や学びを自信を持って発表する力が育つ

2. 観察と実験を通じた具体的な改善内容を他者に共有できるようになる

3. 他者の視点を受け入れ、自分の学びを深める姿勢が生まれる


たき火✖️アート思考ワークショップが未来を育む


「お芋のデパート」というタイトルや、燃えやすい素材を取り入れる改善は、たき火✖️アート思考ワークショップが子どもたちの中に眠るイノベーターの力を引き出している証です。
観察・創造・表現を繰り返しながら、子どもたちは自分の考えを他者に伝える自信をつけ、共感の輪を広げています。

次回も、子どもたちがさらに学びを深め、自分の発見や工夫を共有できる場を提供していきます。
この感動の瞬間(とき)を繰り返すことがイノベーター育成につながっていきます。

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