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VUCA時代を生き抜く:ロジカル・デザイン・アートの3思考

ロジカル思考、デザイン思考、アート思考の重要性


ビジネスの成功には、ロジカル思考やデザイン思考が欠かせません。そして近年、アート思考を組み合わせることで、さらなる競争優位を築けると言われています。それぞれの思考法は異なる特徴を持ち、適切に使い分けることで、現代の複雑なビジネス環境に対応できるのです。

あなた自身はどの思考が得意で、どの思考を強化する必要がありますか?

成功者たちに見る思考法の活用事例

スティーブ・ジョブズは、カリグラフィーという文字の芸術からインスピレーションを受け、美しいタイポグラフィを取り入れたMacintoshを生み出しました。彼はアート思考とデザイン思考を融合させ、製品を通じて感動を提供しました。

マーク・ザッカーバーグは、本社オフィスをウォールアートで彩り、社員が創造的な発想を促進できる環境を整備しています。これはデザイン思考を超えたアート思考の実践例といえます。

イーロン・マスクは、ロジカル思考の一形態である「第一原理思考」を用い、ロケットの製造コストを劇的に削減しました。材料を最も基本的な要素に分解し、再構築することで、新たな可能性を開拓しています。この徹底的な探求は、アート思考の「観察・思考・表現」とも共通しています。

これらの成功者たちの事例は、それぞれの思考法を適切に活用することで、時代を変える革新を実現した好例です。

ロジカル思考、デザイン思考、アート思考の違い


ロジカル思考
目的: 問題を明確化し、論理的な推論で解決する。
・特徴: データや事実を基に結論を導き出し、戦略立案や意思決定に役立つ。多くのフレームワークが存在し、体系的に学びやすい。

デザイン思考
目的: ユーザー中心のアプローチで問題を解決する。
・特徴: 共感から始まり、問題定義、アイデア創出、プロトタイプ作成、テストの5つのステップを経て、革新的なアイデアを生み出す。UXデザインやサービス開発で活用される。

アート思考
・目的: 創造性と感性を重視し、既存の概念を打破してゼロからイチを生み出す。
・特徴: 自分起点で「観察・思考・表現」を繰り返し、創造性を最大化。VUCA時代に求められるスキルとして、イノベーションを加速させる。

私の経験を通じて学んだこと

幼少期にアート思考を身につけ、テレビ局でデザイン思考を学んだ私は、今から15年前に、その時点ででは価値を見出せないが、このあと必要となるであろう技術進化の情報を元にシステム制作の予算獲得を試みました。しかし、当時その事業計画を周囲に理解してもらうのは難しく、企業や社会に納得感を得られませんでした。それでも諦めきれず、仲間を集め、システム会社に頭を下げて、パイロット版を制作してもらうことに成功しました。
その結果、このシステムは全国に拡がりローンチから10年後に価値を評価されることとなりました。

 この経験から、アート思考やデザイン思考だけでは不十分であり、ロジカル思考を補完する必要性を強く感じました。そこで数年前にMBA取得に挑戦し、ロジカル思考を磨くことで、計画を通す力を身につけました。
 しかし、ロジカル思考を加えたものの、既成概念に囚われない新たな創造をする場合、賛否を呼ぶ場面がありました。これは、差別化戦略の一方で、既成概念ではない(その人の領域では知っていることではない)ため多くの人は理解し難い内容であることがわかりました。実は、誰でも理解できる内容は,すでに誰かが取り組んでいる事業であることが多いものです。差別化できているかは、賛否があることも一つの指標かもしれません。

適切な思考の使い方が成功の鍵

 ビジネスにおいて、「ロジカル思考」「デザイン思考」「アート思考」を適切に使い分けることが、成功への鍵です。
 これら3つの思考をバランスよく活用すれば、複雑で不安定な現代のビジネス環境において競争優位を築くことができます。ただし、それぞれの「武器」を誤った場面で使用すると、逆効果を招くリスクもあるため、慎重な判断が求められます。

活用方法としての例:

ロジカル思考: 論理的な説得が求められるプレゼンや戦略立案の場で活用。
デザイン思考: ユーザー体験を改善するプロダクトやサービス開発で活用。
アート思考: 新しい視点が求められるイノベーションの創出で活用。

さて、ここまで読んでいただあきありがとうございます。画期的なアイデアは時として理解され難い内容かもしれません。熱意をもって諦めない心で取り組むことも大切なことだと思いました。

あなた自身はどの思考が得意で、どの思考を強化する必要があると感じますか?

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