見出し画像

「五感で感じて→六感で創る!」VERIARTプログラム


 現代の日本では、イノベーションが起こりにくいと言われています。その背景には、企業や学校教育で、正解を求め、既存の枠組みの中で正しい答えを探す風潮が根強く残っていることが挙げられます。しかし、これからの時代を生き抜くためには、既存の答えにとらわれず、自ら問いを立て、新しい解決策を生み出すイノベーションスキルが欠かせません。

 VERIARTプログラムは、このようなスキルを養うためにデザインされています。特に、子どもたちが自分自身の考えや感情を自由に表現し、その過程で発見や創造を楽しむことを重視しています。イノベーターに必要な観察力、好奇心、質問力、そして他者の意見を受け入れ実験を重ねる力を育むことで、次世代のクリエイティブなリーダーを育成していきます。

 企業や教育現場が従来の枠組みにとらわれる中、子どもたちが自らのアイデアを形にし、未来を切り開く力を持つことが、社会全体の進化に繋がると信じています。

VERIARTイノベーター育成プログラム
■□■「創造力を鍛える」■□■

 きょうは、このプログラムに1年間参加してきた年中のYくんとお母さんのお話です。

パリ国際サロングランプリ受賞アーティストの益村司氏による講評も行われました。

子どもたちは楽しみながら、親御さんたちは「自分たちにも課題があるの?」とドキドキしながらスタート。

___________

■きょうの「創造力を鍛える」テーマは、稲刈りと田舎散策の後に発表されたお題でした。
✅「アート思考を使って体験した気持ちを形にする」
✅指定されたのは、「画用紙の上に気持ちを形にする」ことでした。
✅五感(視覚・嗅覚・味覚・聴覚・触覚)で感じたものを、第六感となる「気持ち」で表現することが求められると説明しました。
___________

Yくんは画用紙をケーキの形に切り取り、自ら摘んだ本物のミントを飾ったケーキを作りました。また、画用紙を丸く切り取り、同じく自ら摘んだ本物のバジルを使ったマルゲリータを創りました。

Yくんは少しシャイでした。今回は、お母さんがプレゼンテーションを行いました。

稲刈りの後、畑でハーブを摘みながらお母さんと会話をしていたそうです。
「これはミントなんだね。ケーキに乗せるんだって」
「この白い花はニラなんだね。よく食べてるね」
「この前ピザの上に乗せたのはバジルだよ!」

Yくんは、ハーブを目で見て、手で摘み、香りを嗅いで、お母さんとお話をしていました。
そして、彼が創ったアートは、この体験が楽しかったことを形にしたものだったのです。
見えるものだけがすべてではない、感じた「気持ち」を表現したのでした。

お母さんのプレゼンテーションで素敵だったのは、次の言葉です。

「Yくんが画用紙を切ろうとしたとき、『画用紙を切るの?』と言ってしまったんです。
でも『そっか、切るんだね』と自分で言い直して、彼の行為を止めずに見守ることができました。」

実は、お題の一番下には注意書きがありました。

⭐️親御さんへ⭐️
子どもを親の思い通りにしようとしないでください。子どもはアーティストです。天才です。心の声を聞いてあげてください。未完成でもまったく問題ありません。プロセスがとても大切です。

そう、このお母さんの行動は、なかなかできない素晴らしい行動でした。

___________

発表後に、アーティストからも講評がありました。
✅ 五感を使って創造したこと  
✅ 配られた画用紙の上に描くのではなく、画用紙を切ってケーキやピザの形を創造したことは新しい手法  
これらがアーティストから高く評価されました。

1年間の参加で、親子の関係の変化には驚くものがありました。

そしてその後、本物のピザを作り、
Yくんは、バジルをのせたマルゲリータを作ったのでした❣️

ご参加いただいた18名の皆様
ありがとうございました。

___________

VERIARTイノベーター育成プログラム
「創造力を鍛える」

このプログラムは、イノベーターに必要なスキルを体験的に習得することを目的としています。具体的には、観察力、好奇心、質問力、関連づける力、他者の意見を傾聴する力、実験力、そして内発的動機づけを高めることが重要とされています。アート思考を用いた実践的なアプローチで、創造力の育成を促します。

#VERIART
#VERIARTプログラム
#アート
#アート思考
#創造力を鍛える

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集