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「SOLOTA」という単身用の食洗機を使ってみて「定数」と「変数」を理解した話

洗い物が嫌いだ。
食事も料理も好きなのだが、洗い物だけはどうにも好きになれない。
水道の勢いを上手く殺せずにびちゃびちゃになったり、ちょっと置いておいたらすぐ落ちにくい汚れになったりする。なんか面倒事が多いから嫌いだ。

だから、Panasonicのサブスクで月3000円ぐらい払って、家族4人ぐらいでも使える系の食洗機をしばらく使っていた。
その子の洗い物やその後の乾燥についての性能には全く文句がなかったのだが、単身とかカップル向けぐらいのサイズ感の我が家に対して、その存在感が大きすぎて、持て余すようになった。食器はきれいになるが、シンクの汚れが溜まってしまったり、台を伝ってシンクの外に排水が流れ出したりと、不具合がたくさん発生してしまった。

故に、サブスクの子には手痛い解約料5000円を携えて里帰りしていただき、新しい子をお迎えすることにした。
それが、Panasonic製NP-TML1 通称【SOLOTA】という子だった。
「一人暮らしを、もっと自由に」という触れ込みで「パーソナル食洗機」として世に出回っているSOLOTAさんは、Panasonic社がディスカウントしない商品の対象としているため、Amazonブラックフライデーのタイミングですら定価販売だったのだが、ブラックフライデーの熱に浮かされて購入した。

SOLOTAの操作感

SOLOTAさんは、小さい。
我が家には、キッチンからもリビングからもアクセスできるちょっとした空間があり、そこにすっぽりと収まった。設置サイズはA4用紙に収まるサイズ、との触れ込みは本当で、本当にシンデレラフィットだった。
電源ケーブル、アース線の引き込みは、ともに以前設置していたサブスクの子の遺産があったので、本当にあっという間に設置できた。
小さいので、フライパンとか小鍋とかは入らないし、大皿も工夫しないと入らない。サイズ的に入らない皿もある。容器とかはせいぜい5個ぐらいが限界だと思う。
給水は機械下部にほぼ機械底面と同じサイズの水のタンクがあり、それに水道水を入れてはめ込むことで動作する。
洗剤は、食洗機用であればなんでも行けそう。
容量的に少なくても行けそうなのだが、今のところ買い置きのタブレットタイプの洗剤を使っている。

操作はいい意味でも悪い意味でもシンプルだ。
電源ボタンと、スタート・ストップボタンのみ。
運転モードなどという概念はなく、洗浄するか、洗浄プラス乾燥工程が入るか、それだけだ。
乾燥はサブスクの子とは違い、サイズ感なりの乾燥能力しかないため、我が家で言うと、底がくぼんでいるプロテインシェイカーや、味噌汁用のお椀の底の部分などには、確実に水が溜まっている。

以前使ってたサブスクの子と比べると、できることはだいぶ少ない。
小さいながらも食器をきっちり洗える、というのが一番の強みだと思う。

SOLOTAの存在がもたらすもの

食器を洗うのが苦痛でない人にとっては無用の長物かもしれない。
しかし、その性能に合わせた生活をすれば、めちゃめちゃ便利である事に気づいたので、やり方を工夫した。

夜ご飯を食べた後、昼の弁当箱、夜使った食器を入れて作動させ眠る。
朝ごはんの容器とプロテインシェイカーを入れて、作動させて出勤する。

「5分以内でちゃちゃっと済ませられる作業」「洗い残しなくピッカピカの食器」毎回これが実現されるので、洗い物が嫌いで溜め込んでしまう自分にとってはめちゃめちゃ精神衛生がよい。

副産物として、SOLOTAに入らない食器は使わなくなってきたので、断捨離も進んでいる。使わない食器を処分したら、食器を置いているカートの中身も減って整理がしやすくなった。

基本的にものを溢れさせるタイプの人間なので、こういうところで「これがミニマリストか…」と食洗機買って置いてるくせに思えてしまうところがとてもよい。

「定数」と「変数」

仕事ができる人は「定数」じゃなく「変数」に対して努力する、っていう話を聞いていて、仕事できないのであんまり意味がわかってなかったのだが、このSOLOTAにまつわる自分の行動がまさにこれだなと思ったら、その理解が進んだ。

SOLOTAの性能はどうやっても変えられないので、それでどう生活を豊かにするかを考える上で、まず享受したい結果を考えた。
その結果に対してアプローチしていく上で、どのようにSOLOTAができることを通して、SOLOTAを活かして行くか。
その結果として私の行動を変えることで、生活の中に上手くSOLOTAを組み込んで、洗い物をしないという幸せを享受できているので、ちょっと不満に思うことがないわけではないけれど、この買い物はいいものだったのではないかと思う。


SOLOTAさん近影。手前だけ刈り取られた豆苗も元気。


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