占いにハマる人
時々何でもかんでも悩みの答えや解決方法を占いに頼る方をお見かけします。占いにハマってしまうのは何故なのでしょうか。
答えは簡単、不安だからです。
占いにハマる人、依存してしまう人は、基本的には不安が強い方が多いです。それでは、人は何故不安になってしまうのでしょうか。
不安とは、そもそも人、もっと原始的に言えば動物など生き物には生来備わっている能力です。不安という能力があるからこそ、安全に生きることにつながっているのです。
もしも、不安という能力がなくなったとしたら、どうなると思いますか?
それは、なんの危機管理もすることなく、危険に突っ込んでいくということになります。そうすると、大ケガ、あるいは死んでしまう可能性だってある訳です。動物も同じです。天敵が現れたら自分の命の危機という不安に駆られます。そして、「逃げるか」「戦うか」を瞬時に判断しなければなりません。
不安という能力があるからこそ、自分を安全に守りながら生き抜くことができるわけです。
このようなことを考えると、不安は私たちにとって、より安全に生きるためには必要な能力でもあります。しかし、それを適切に抱えていられなくなると、日常生活に支障をきたすほどの病的な状態に陥ってしまいます。
自分で抱えられない不安が生じると、安心していられないので、安心を得るために占いにハマってしまうということがあります。そして、最悪の場合、占いに依存してしまい、占星術師から莫大なお金を支払う羽目になってしまいます。この構造を良く知っている占星術師は、依頼者のその心理を利用して、依存させるように仕向けてくることもあるでしょう。
そのような占い師にハマってしまったら、気が付くまでに相当の時間がかかってしまうリスクもあります。多額の借金をするまで気づかないということも中にはあることでしょう。
そうなる前に、まずは自分自身に鑑定結果をどう受け取るか、どの程度参考にするかをある程度検討されてから、依頼することをお勧めします。もしかするとそれ以前に、自分は不安を感じやすいかどうかも意識しておくと良いでしょう。
まずは、現実検討力があるか否か、それも判断できないくらい精神的に不安定な状態で占いをすることは、あまりお勧めできません。そのような意味も含め、当方では精神的に不安定さを感じさせるようなご質問、依頼についてはお断りをさせていただく場合があります。
したがって、当方の鑑定のポリシーとしては、依頼者を依存させるためでもなく、その人がより良い人生を送れるように、少しでもお役に立てること、良くない鑑定結果が出たとしても、その人にとっては必要なことと判断した場合は、そのままお伝えをするようにしています。鑑定結果に納得されず、それっきりで去られたとしたら、それもやむなしと思います。
依頼をしてくださる皆様には、より良い道を歩んでいただきたいと、鑑定をするたびに願っています。