下田最前線㉒脱資本主義なのである!
僕が、南伊豆で農業法人「南伊豆米店(アグリビジネスリーディング)」を営む中村大軌君と出会ったのは、もう15年も前で、彼はめずらしく大卒の新卒で南伊豆の林業会社に就職したのであった。その後、林業だけでなく、田んぼで米作りも始めた。
その大ちゃんと、南伊豆で懇意になったのが、下田で南伊豆ニュービレッジを始めた近藤ナオ君である。
僕は大ちゃんを介して、ナオ君と知り合った。昨秋のことだが、アフリカのタンザニアにいたナオ君から、下田の空き家物件の購入相談を受け、見事に契約が成立し、最近ナオ君は下田にいるのだからなんだか不思議だ。
さらに先週、もう一つ不思議な出会いがあった。
イチノセ(自営業)、ナリタ(造園業)、サトウ(造園業)の三人組(写真:空き家バンク物件の内覧中)で、前々から下田市空き家バンクに問い合わせがあった人たちなのだが、僕がnoteでナオ君の活動を書くと、実は、彼らもナオ君の活動を高く評価し、ファンみたいなもので、がぜん下田に興味が湧いて、空き家の内覧で来ることになった。
だったら、ナオ君にも紹介しようと、南伊豆ニュービレッジに行ったのだが、ナオ君たちは、高橋養蜂の手伝いに行っており不在であった。
しかしイチノセ君たちは、南伊豆ニュービレッジで、1日1ドル生活を実現すべく日々奮闘する、ナオ君たちの「現場」を見て、興奮しきりなのだった。
「近藤ナオさんは、凄いです。本当にこうして1日1ドル生活を実現しようとしているんですから。僕たちも似たようなことをやりたいと思っているんです。脱資本主義です!」
脱資本主義は、経済思想家の斎藤幸平が『人新世の「資本論」』(集英社新書)で説き、50万部超のベストセラーとなり、広く知られるようになった考え方である。
勝者が敗者の上にふんぞり返り、地球が人類によって破壊される、現在の資本主義を脱しようとするものだ。
大ちゃんやナオ君、イチノセ君と、僕がネットを介してつながったのも、「脱資本主義」というキーワードなのかもしれない。
そしてそんなつながりは、地元の高橋養蜂や、まるとうわさび(南伊豆ニュービレッジのキッチンに、生わさびがいくつも置いてあった!きっとまるとうわさびが持ってきたのだ)をはじめとして、さらに広がりを見せている。
イチノセ君たちは首尾よく空き家物件をゲットして、脱資本主義的活動を始められるのか?
いずれにしてもにわかに下田は、脱資本主義なのである!
ナオ君の記事はこちら
高橋養蜂の記事
まるとうわさびの記事