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奇跡を感じて 三毛猫からの愛の贈り物

前回noteに記事を書いてから
もう10ヶ月が経とうとしている。
光陰矢の如しと言うけれど、本当に時の流れの速さに驚くばかり。

今日は、
娘が初めて主催する絵本原画展のことを書きたくて開いたけれど
10ヶ月前に、すでに「前編」を書いていたことを知ったので(笑)
今から「後編」を綴ってみようと思う。


絵本と三毛猫ひな 

この絵本の作者である、作家のくすのきしげのり先生と、画家の狩野富貴子先生に夏に四国でお目にかかれることになった。
夫の退職記念と、わたしたちの還暦記念、そして
娘の「ギャラリースペース♪Cotori」の店長就任祝を兼ねての、夏の旅。

眉山の見えるくすのき邸にて

退職旅行は徳島に、ということは早くから決めていたのだけれど高知で狩野先生にお会いできたのは、特別な理由があった。
出版社から原画展の依頼をしていただいた後、狩野先生にご挨拶の電話を入れた際、ふたつの大きな偶然を知った。

狩野先生が最後に飼っていた猫の名前がヒナ。これについては絵本の奥付で知っていたのだけれどその猫も三毛猫だったと聞いた。二十数年の長寿だったという。
そしてさらに娘の名前と、狩野先生のお嬢さんの名前が同じだと判明。
話しながら、お互いに本当に驚いてしまって・・・。

作家さんには、本当にいろいろな方がいらっしゃる。

狩野先生は、名刺にも「絵を描くしごと」とだけ記されていて
仕事の話は苦手、多くの方の前に出るのは気後れがする、とおっしゃるようなとても可愛らしい先生。この日も、ほんわかお喋りする感じでのティータイムとなった。(先生のお姿はチラ見せで。)

高知のホテルのカフェにて

ここで伺った、先生の絵本作家としての歩みは、
それぞれ人生の転機を迎えているわたしたち家族の心にとても響いた。

狩野先生は、娘の表情や言葉をとても心にとめてくださり
この出会いを喜んでくださった。

そして
後日、原画展の打ち合わせをしていく中で
原画展を終えたら
この原画を、娘に贈りたいと言ってくださった。

先生としての「作品」は、あくまで本という形だからと。
絵は気に入ってくださる方がも持っていてくれたら嬉しいからと。
娘の名前と三毛猫の名前の一致、こんな偶然は他にはないし
ご家族がとてもあたたかい感じで楽しかったからと。
お礼のようなことは決してしないでね、
そんなことをされたら悲しくなってしまうから、
とも付け加えられた。

奇跡ともいえる展開に
娘も、わたしたち家族もただ驚きながら、感動と感謝を感じていた。
そして、この原画を通して、
優しさをずっと伝えていきたいと、夢を語り合った。

いただくわけにはいかないけれど
この美しい原画をお預かりさせていただける間、
多くの方々に、物語と原画を知っていただけたらと思う。

上野の森ブックフェスタで

4ヶ月前の5月のあの日に、こんな流れは想像することもできなかった。

三毛猫は幸せを運んできてくれるというけれど
心から愛し、大切に育てている娘への(リンク先はひなの動画)
「ひな」からの贈り物のように思えてならない。

10月1日の、くすのきしげのり先生のお誕生日から
10月10日の、三毛猫ひなちゃんの推定誕生日までの絵本原画展。

どうか多くの方に修善寺で美しい原画を見ていただけますように。



前編として「絵本のような人生を愉しんで生きる」の後半部をお読みいただけたら幸いです。

新緑の季節のひな



















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