スクールカウンセラーになったあなたへ
「緊張して眠れなかった~!」
スクールカウンセラーとしての勤務が始まる朝、
ツバメが飛び交う青空の中をあなたは出かけていきました
これまでの長かった道のりを 母は感慨深く思い出しています
高校時代に出会った スクールカウンセラーの方に憧れて この仕事をめざし
大学では心理学を学び、 恩師の都筑学先生から多くのことを教えていただきましたね
臨床心理士の資格を取るために大学院に進学するつもりでいたけれど
大学3年の時に進路に迷いが生じ、 一時期は 就活が続きました。
そして 思いがけないきっかけから、専門学校で養護教諭の資格を取る道を選びました
専門学校では 本当に素晴らしいお友達に恵まれましたね
仲良しだった22歳4人組の仲間は、他県で順当に試験に受かったけれど
あなたに合格通知は届きませんでした。
でも
非常勤講師として勤務した横浜の中学校で 素晴らしい先生方と出会い
翌年は小中一貫校の特別支援学級の支援員や保健室勤務を通して
自分の道を見つけることができました
その後、フリースクールの専任スタッフの道を切り拓き、精一杯務めてきた 数年間でした
そんな全ての経験が、公認心理師の合格へつながり、ようやく あなたはスクールカウンセラーとして働くという 夢を実現させました
いえ、正確に言うなら、
まわり道のように感じた日々ではあったけれど、就くべき仕事に向かうために必要な経験をしていたのですね。
時に深く悩み、迷走しながらも
自分の個性を生かす仕事に向かって日々努力を重ねてきたあなたを、母は本当に誇りに思っています
勤務日の前夜
やはりこの春から新しい仕事に就いた夫と共にいろいろ話していました
学生時代からのつき合いである夫には、
絶対わかってもらえるという信頼と安心感があって
わたしがかなりストレートに彼に考えをぶつけていたので、
あなたはどきどきしながら聞いていたのでしょう
人の感情にとても敏感なあなたは
自分は結婚には向かない
他人と暮らすことって本当に難しいと思う
…また そう呟いて
自分は子供を産まなくても、多くの子どものために生きていければいい
そんなことを口にしました
あなたの人生だし
そう生きようと思うのなら 母はただそれを応援するだけです
でも
ひとつだけ言わせてください
劣等感いっぱいだった18歳のわたしが
あなたの父親となる彼と出会って どれほど救われたか
ふたりで一緒に生きてきて、どれだけ成長できたか
そして何より
あなたたちふたりの子どもに恵まれて、わたしたちがどれだけ幸せだったか
今は 可愛い三毛猫との時間が幸せのすべてである あなただけど
一緒に人生を歩みたい
この人となら暮らしていきたい
・・・そう信じられる人に出会ってほしい
そんな願いだけは 伝えておきたいと思うのです
明日は 牡羊座の新月
たいへんなことや苦しいこと 険しいことは
これからもたくさんあるはずだけれど
全ては成長の糧となり あなたを磨いてくれます
自分らしく、いのちの繋がりに感謝して、どうか 思いっきり生きてください
これからのあなたの人生を父も母も心から応援しています
わたしたちの娘に生まれてくれてありがとう。ずっとずっと…大好きだよ。
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