終わらない青い春の話
前記事(ネタバレなし)はこちら。
以下ネタバレというか、吐いたほうが楽になるよっていう飲み会の常套句みたいな感想です。あれからあっという間に月日が過ぎて今日も総務の子に
「もっと働いてますよね!?残業もっとつけてください!」って怒られた勤続○年目です。
考察といっても、チームサファイアしか見てない状態で考察もなにもないんですよ。マルチエンドのゲームのエンディングのノーマルエンドがチームサファイアだったので。一般でいえばバッドエンド。
私はバッドエンドは『何も「選べない」こと』だと思ってるので、私のバッドエンドの定義からは外れるのでそんな感じです。
一応ネタバレをすると、銀行強盗に忍び込んだ四人は幼馴染で、彼らはどうしても「誰か」が思い出せない。ようやく思い出したその人(熊谷)は、自分たちが中学生(?)の頃に、この終わらない物語のようにテストの答案を盗む計画を立てて、見つかった時の脱出の合図の懐中電灯を慌てて降ってしまった。それを合図に、熊谷くんは……。校舎の3階から飛び降りて、本来ならそこにある筈のマットも何もなくて……。というお話。
推しが死んだ……よ……。太馬(チケットが当たらなかったので)行けなかったので万里以来久しぶりに見た推しが死んじゃったんですけどって大パニックで、品川からどうやって新幹線で帰ったのか正直記憶がない
◆サファイアとブルーダイヤ
ここからこのエンドの伏線だったの!?ってレベルだったんですけど。似て非なるものを手に入れたのがチームサファイアだったのかなと。他の組はエメラルドとルビーなので、少なくとも「青」という要素は持っていないし、偽物を偽物だと分かるけれど、サファイアとブルーダイヤの区別……となると何なんだとなるのが、物語の結末と分岐点なのかなと。
これただの考察なんで真相はわからないですけどね。
単純に赤、青、緑!
みたいなあれな気もするんですけど、別にブルーダイヤである必要はなかったし、光の三原則なら「透明=ダイヤ」で良いはずなんだよなって思うと。
◆『何』を間違えたのか
なんだったんだろう。ずっと違和感に気づいていた犬飼くんがキーパーソンなのは、熊谷くんの過去で明らかなんですけどね。飛び降りの最後のひと押ししちゃったのも犬飼くんですし。
どうやったら戻れたのかなってそこらへんはエメラルドとルビーみたら納得できるのかな。
過去の『間違い』は彼ら四人が熊谷くんにコードネームを与えなかったこと。多分、それがあれば熊谷くんはそれで良かったのかなと思って見てました。大人しく先生や警備の人に見つかっても投降出来たのかもしれない。
◆熊谷くんの話
家庭環境は良くないんだろうなっていうのは、将来の夢が友達と同じ家に住むみたいなことをいっていたので、自宅があまり快適ではない子なんだろうなと。その分自己の承認欲求が友人に向いてしまった。結果が、あのテストの答案用紙を盗み出そうっていう話だと思ってます。
彼にとっては一番大切なのも友人で、自分を一番大切にしてくれるのも友人で。学校は好きだったんじゃないかなぁ。
でも反面学校も友人も永遠には居てくれない。そこらへんのアンバランスさを『青春』といえばその通りで、なんとなく誰もが通る道というか。
結末以外は
別に自殺願望がゼロだったわけではないけれど、率先して死にたかったわけでもないんだろうなと個人的に捉えてます。
ただ、自分の辛さや理不尽さを死に置き換えた時に、死ぬのなら誰かに覚えていて欲しい。1人で死ぬのは嫌だ っていうエゴが最終的には生んでしまった結末なのかな。
死ぬためのスイッチを誰かに押してもらう。
それは、1人で動かすことの出来ない、変えることの出来ないものを動かしてもらう最後の希望。彼ら四人が1人で出来ない暗号解読に挑んでいたあの部屋が、熊谷くんの生きてきた世界そのものだったのかなと。
◆チームサファイアの話
メンバーの皆さん全員初見で、エンリピ座談会みたいな動画は拝見してから行ったんですが、動画の雰囲気から割とこのチーム見るの楽しみだなって思ってたのですが、見終わった今でもこのチームが見れて良かったって思いました。四人のバランスがすごく見やすかったなって。笑えて、しんどくて笑って、やっぱしんどい!ってさっきまで笑わせてくれてたのにおのれ……みたいな気持ちになりました。
いや、原作のない(2.5じゃない)舞台の観劇が多分4年ぶりくらいだったんですよ。だから実は結構不安だったんですけど、とても楽しかったです。
◆推しの話
もうね、めっちゃしんどかった。久しぶりに見る推しですよ。
いい役だなぁっていうのと、しんどいなぁっていうのが混ざって久しぶりに情緒不安定になって友人に励まされながら帰宅しました。東京駅で泣きながらジバンシィの紙袋持ってたらサラリーマンのおじさんに優しい目で見られました。アリガトウ失恋したとかじゃないよ
繊細で、全部諦めたような、諦めきれないものを現す温度や色を過去に置いてきたような、そんな熊谷くんでした。忘れないでいてくれることも、繰り返すことも、終わらないことも、あの日のことも。
彼らにとっては忘れないフリをして生きていくことが、愛情でありエゴで
熊谷くんにとっては、彼らを見送ると決めたことが愛情でありエゴなのかな。
造花を綺麗って言えるかどうかみたいな、そんな割と本質は危なっかしいというか人間離れした熊谷くん。でも一番持ってたエゴは誰よりも人間らしかったよ。そんな役でした。主観ですけどね。水江さんの演技の。
はまり役というか、線が細い演技すごいなって。生命力がゼロ。でも幸せそうで、喜怒哀楽があって場の温度がすっと変わる。そんな推し見れたら幸せですよ。
そんなわけで、犬飼くんこと西銘くんが懐中電灯を振った時は
「おい、やめろやめろ」って本気で叫びそうになったし、その後は本気で息を呑んで、呑めてよかった息を(声がでなくてよかった)
そんな良い経験が出来て、やっぱり舞台って楽しいなって実感した日でした。
私が品川から自宅までの新幹線の中でSANが2くらいの中、ずっとネタバレと感想を聞いてくれてた観劇クラスタさんと円盤が届いたら鑑賞会予定なのでそれを楽しみに暫く仕事頑張ろうと思います。
残業代は暫く推しに使えそうです
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