母の家を片付ける その18 エアコンを買い、ついに寝室の移動が終了。そして母は素直になる
実家の片付け、その18になりました。たぶん、ほぼこれで終了というところまで来ました。をををを。
大量にあった衣類をまとめて整理して断捨離をし、片付け、家具を移動させ、出たごみを地道に回収に出し、使われていなかった和室を寝室に改造するまで、18回分の記録にお付き合いいただきありがとうございます。(いや、誰も付き合ってくれてはないだろうけど。とにかく自分としてはよう頑張った、よくやった)。
今回は、エアコンの工事と障子のかんなかけ。かんな? へい、かんなですよ。
スーパーのエスカレーターで転んで素直になった母
さて、そんなこんなのお話をする前に。
母が地元のスーパーのエスカレーターで転倒しました。
ずっとずっと、懸念はあったのです。実家は駅から遠く、最寄りの商店までゆっくり歩くと15分ほどかかります。父が存命でまだ元気だった時は、車で買い出しに行っていたのですが、亡くなったあとはひとりでマルシェカートを引っ張って買い物に行っていた。
それでも、近年は自宅の近くにミニバスが止まるようになったので、1時間に3本走るそのバスに乗って買い物に出ていました。
それが、コロナで「バスに乗るのが怖い」ってことになり。最近は長距離を歩いて買い物に行くようになったわけです。買い物の回数も減らしているので、一度に買う荷物の量も増えていて。
毎回、2リットルのペッボトル、500mlのペットボトル、ビールや調味料、米などを詰め込んだ重い重いカートをひっぱって歩いているのがちょっと心配だったのですが、今回、その重いカートを持ってエスカレーターに乗ろうとして転倒したようです。
派手にすっ転んで頭から落っこちて、スーパーでは大変な騒ぎになったらしい。
車椅子に乗っけられて事務所まで連れていかれ、救急車呼ぶか、病院まで連れて行きますが。。。みたいなところまで面倒見てくれたようなんですが、恥ずかしいからとタクシーに乗って帰ってきたと。
翌日、体中が痛くて病院に行ったところ、骨折などはなく、打撲のみで済んだらしい。運がいいよ。
ほんと、骨折しなくてよかった。怖いよー。心配かけまいと、ひとりで病院まで行ったらしい。まあ、それぐらいで済んでよかったです。
で、この一件があったことで、母はとても素直になりました。
危ないから寝室を1階へ。。。。と繰り返し伝えても、まだ大丈夫、ぜんぜんいけると言い続けていたんですが、その発言がなくなりました。
やっぱり、怖いなと思ったんだろうね。
ちょい悲しいことだけれど、でもよかったです。なんとなく拒絶感みたいなものを感じていた1階の寝室を、受け入れるようになっていきました。
もうこの勢いで、エアコンも取り替える! エアコン買うよ。いいよね、買うよ!
ということで、いざ家電店へ。
ノジマ電気にエアコンを買いに行く
コロナ禍でかまびすしかった昨年。地元にちょっとしたショッピングモールができて、その中にノジマ電気が入りました。
それまで、家電店の過疎地帯だったんすよ。地元。
そこに救世主のように現れた家電店。昨年の夏、猛暑の中、わが家のエアコンが壊れたときもここにお世話になりました。
最近家電はほぼネットで調達しちゃっている私なんですが、わが家のエアコン問題はちょい複雑だったので、対面で相談に乗ってくれる店員さんがいるノジマ電気初利用。
親身にやっていただきましたよ、はい。
やっぱさー。
オレもおばちゃんになったんか。世間話しながら相談に乗ってくれる人がいる場所っていいよなあ。
たぶん、母の家の寝室のエアコンなんかも、ネットで調達するよりは地元でお願いするのがええじゃろう?
というわけで、結局3回足を運ぶ。
1回目、下見。価格をチェック。ある程度の予算を決めて母に報告。
2回目、息子を連れて決めに行く。……も、あまりに複雑な価格体系に恐れをなして、明細を書いてもらって一度帰宅。工事費のほかにリサイクル費や配管カバー代などのオプションがいろいろからみ、年始の値引きが機種によりバラバラのため、なんのパズルかという価格体系じゃった。家に持ち帰りちょいと一息。
3回目。書いてもらった明細書を持って再訪。別の人にもう一度確認して購入。工事の日取りぎめ。支払い。
ほんと、1回でぱぱっと物事を決められない自分。でも、こういう性格だからこそ、そこそこのところでいろいろ踏みとどまってうまくやってこれたのかも。。。。とも思えたり。
とにかく、母の寝室のエアコンを買い、工事の予約を入れるというだけで、3日を費やした。片付けはあまり苦にならないほうだけど、こういう交渉事は苦手だなあ。
能力としては、まったく別のものだと痛感。
ってか、私でそうなんだから、84歳の母がひとりでこれできるわけないよね。ほんと、年を取るって大変だよね。
コロナ禍での工事は、母との接触を可能な限り遮断
夏のエアコン工事は予約がまったくとれなくて2週間も待ったのに、冬場のエアコン工事は、購入日の翌々日でした。はや。
当日の朝に開始時間が決まるということで、朝からスタンバイ。開始時間の30分前に実家に自転車で乗り付けて、工事の車を待ちます。
コロナを怖がって、極力人との接触を避けている母。
今回は寝室なので、私としてもあまりいろいろな人の出入りはしてほしくない。なので、エアコンがつく予定の縁側部分でだけ作業をしてもらえるよう、工事の人は玄関を通らず、縁側の窓からのみ出入りしてもらえるように準備をしておく。寝室との間はきっちりと障子をしめて入れないように。(実は閉まっていないというあたりは最後のところで触れます>笑)。
途中何度か「お茶出さなくていいのか」「声かけなくていいか」と出てくる母を、「大丈夫、すべて私が対応するので、一歩も居間から出てこなくていいからね」と伝え、
工事の人には最大限お礼を伝え
無事にエアコンが付きました。やった、パチパチ。
こういう時、工事をする人たちにはほんとに頭下がります。
結局、工事の方、ひとりで来て、ひとりで全部工事して帰りました。エアコンひとりで持ち上げて、ひとりで取り付けて。すごいなあ。
申し訳ないです、と思いながら、帰られたあとの窓やリモコン類をアルコール消毒して、母を呼ぶ。そして操作確認とリモコンの使い方を伝授。
高齢の母にフィルター掃除は怖くてさせられないので、自動掃除つきで、空気清浄機能などがついているものを選んだので、うちにつけたのよりずっとずっといい機種がついたよ!
新年初売りの特典みたいのを最大限活用したので、前に書いた「廃品回収業者に頼む予定だったゴミ回収を自力でやった」ことにより浮いたお金にちょろりと足しただけで、買うことができました。
やりくり上手。でかした娘。
そしてなぜか障子のかんなかけをする私
9時からはじまった工事が終わったのが11時。私しゃ12時までには家に帰ってリモートワーク中の息子と私の昼食を作らねばならぬ。
残った時間で、最後にやり残した作業に取り掛かります。
かんなかけ。
障子の枠の。
片付けを始めたごくごく最初の時点で、寝室の障子を張り替えたわけなんですが。
築35年の実家のほとんど使われていなかった和室の障子、歪んだのか膨張したのか、はずれなくて本当に難儀したのです。
押したり引いたり。最後には枠の溝をカッターで削ってなんとか力づくで4枚を外したんですが。
障子を張り替えたあとは、もうまったく元のように桟に収まらなくなってしまいました。
はまらないので、立て掛けてあっただけの障子4枚。
ネットで調べたら「絶対に枠を削ってはだめ」とあったのですが、もう仕方ないじゃんよ。それしか。
建具やさん呼んだらお金がそれなりにかかるわけなんで、もう壊れてダメ元という気持ちでかんなをかける。
かしゃー、かしゃーとかんなをかける。
えっと。思った以上に上手に削れていく。
いやほんと。
おれ、なんでこんなことまでできちゃうんだろ。
なんか、
「君ってほんと、何もできなくて放っておけないよ」
と言われるようなヒトでいたほうが、もしかしたら幸福だったんじゃないのか。なぜ、ひとりでなんでもできてしまうのか。
そんな根源的な課題に向きあいつつ、かんなをかける。
そして、見事に障子4枚、元通りに収まって、問題なく開け閉めできるようになりました。びば。
暖かくてよく眠れます、と母からラインが届くようになる
この日はこのほかに、壊れてしまったというFAX電話の取替えの準備のため、電話まわりを片付けて、同じような機種を選ぶために電話の写真を取る
というタスクと
重いマルシェカートを引っ張らなくていいように、せめてペットボトルは宅配で届くようにしてはどうか、と母を説得して、Amazonで箱買いを手配。
というタスクを、お兄さんが工事をしている間に完了。
今後の買い物についても、重いものをどうやって調達するのかについて、ちょいと作戦会議もしておきました。
ここで11時半。おれ、帰る。
ああ、もうなんか、今日で終了でええんでない?
という気持ちで実家をあとにしました。
それでね
その日から、ことあるごとに
「あったかいです」
「エアコンつけてくれたからあったかくてよく眠れます」
と、母からラインが届くように。
もったいないからいらない。つけなくていい、と言ってたけど、やっぱりあったかいほうがいいよ。よかったよかった。
そしてなんとなく
母が素直になっていくのがわかり。
この1ヶ月ちょっと、衝突しながら、紆余曲折で右往左往しながら、それでも片付けを通して関わったことは、お互いにとってよかったのかも、、、なんて思ったのでした。
エアコンの工事、1月14日で終了。
今回の片付け、母の誕生日までには終わらせると思って始めたのですが、誕生日まであと4日を残して、一段落することができました。
あとちょっとだけやることが残ってる。
そして最後の総括へ。
もしかしたら次回が最終回かも!?
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